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『ドコモが3月から下り最大225MbpsのLTE-Advancedを開始』というニュース! でも、用語が分からないので調べながら整理してみた。

ドコモ回線が高速化するというニュースです。

都市部から順次エリア化するとの事なので、急激に変わるわけではないですが、通信速度が上っていくのは素直に嬉しいです。

でも、僕はこのあたりの知識はまだまだ浅いので、記事を読んでも全てを理解できませんでした。

なので、用語などを調べながら整理してみました。

 
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記事はこちら

ドコモ、受信時225Mbpsのカテゴリ6 LTE-Aを3月開始。新技術「高度化C-RAN」導入、エリアは都心部から - Engadget 日本版

 
記事より気になる部分を抜粋

  • LTEでは5MHz単位で最大20MHzまで帯域幅を増やし通信を高速化できますが、20MHzを超えて帯域幅を増やすには異なる周波数の帯域同士を束ねるキャリアアグリゲーション(CA)が必要。
  • このため受信時最大速度はカテゴリ6ながら300Mbpsには届かず225Mbpsとなります。なお例外的に極一部のエリアでは計35MHz幅を束ねて262.5Mbpsのサービスを提供します。
  • ただauのLTE-Advancedは現状、20MHz幅を利用した「カテゴリ4」に該当。LTE-Advancedでありながら従来LTE規格の上限と同じ受信時最大150Mbpsに留まっています。NTTドコモとしては自らのLTE-Advancedが「カテゴリ6」であることを強調し、auとの差別化を図る思惑も有るようです。
  • 高度化C-RANは、従来のC-RANに、CAとへトロジニアスネットワーク/スモールセルを組み合わせた新ネットワークアーキテクチャです。

 
おぉ、なにやらすごそうな事が書いてありますが、技術的な話は理解しようすると大変ですね。

とにかく「回線が高速化される」というのは分かるのですけれども^^;

でも、せっかくの良いニュースをもう少し理解したいので、出てくる単語を少し調べてみました。

 
LTE-Advanced
本当の意味での4Gとなる通信規格。
auの「4G LTE」、ソフトバンクの「SoftBank 4G LTE」など、これらは全て3.9Gであり、4Gではない。 4Gと呼んでいるのは、あくまでマーケティング的な意味合い。

帯域幅
周波数の範囲を指す。 最大20MHz。
1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHzの中から選択でき、周波数帯に比例して通信速度が高速になる。
キャリアアグリゲーションにより、20MHzを超えて運用することが可能。

LTE UE カテゴリー
端末の通信性能を表わす指標。
UEとは User Equipment(利用者端末)の事。
Category 3のiPhone 5s は、電波の方がどんなに頑張っても、下り最大速度は 100Mbps。
Category 4のiPhone 6 / 6 Plus は下り最大速度が 150Mbps。
Category 6では、CAにより下り最大 300Mbpsまで可能。

キャリアアグリゲーション
略称CA。
異なる周波数を束ねて、通信の高速化や安定を測る技術。
au では、2.1GHz と 800MHz を束ねて CA を実現している。
一般道路を例にすると、2車線と2車線を合わせて4車線とし、交通の流れを良くするイメージ。

高度化C-RAN
マクロセルとスモールセル間でのCAが可能となり高速通信を実現。
かつ、スモールセル間のハンドオーバーが発生せず、通信品質も向上。

ハンドオーバー
携帯端末での通信時、受信する基地局の電波を別の基地局に切り替えること。
利用者が移動している際に起こる。
ハンドオーバーが行われる瞬間に一瞬通信が途切れることがある。

 

高度化C-RANについて

高度化C-RANは、更に難しい内容だったので、参考にしたサイトを紹介しておきます。

こちらの写真『高度化C-RANの特徴①、②』で、図解で分かりやすく解説してくれています。

最大262.5Mbpsを実現 “CA+小セル”なドコモのLTE Advancedを見た! - 週刊アスキー

 

これらをふまえて、今回の記事を整理すると

LTE-Advanced

  • すでにauがやっているCAはカテゴリ4なので最大でも150Mbpsしか出ない。
  • 3月からはカテゴリ6に対応した形でサービス提供できるので、これまで最大だった150Mbpsを超えて、CAによって最大300Mbpsまで可能。
  • 但し、ドコモが持っている帯域幅の組み合わせでは、とりあえずは最大225Mbpsまでしか実現できない。

 
高度化C-RAN

  • 電波が遠くまで届く基地局の提供エリア(マクロセル)の中に、狭い範囲しか届かない基地局のエリア(スモールセル)が点在している。
  • この2つは周波数が異なるため、従来は個別にしか利用できなかったが、CAにより合わせて1つの帯域として扱えるので、帯域幅が大きくなり、通信速度が向上する。
  • 更に、移動しながら通信する場合、スモールセルをまたぐ度にハンドオーバーが発生し、通信が切断されていたが、CAにより1つの帯域として扱えるため、ハンドオーバーが発生せず、安定した通信が行える。

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という感じでしょうか。

マクロセルとスモールセルのCAの部分は、いまいち自信はないのですが^^;

とりあえず調べながらまとめてはみましたが、もし、用語説明も含めて間違っている箇所などありましたら、ご指摘頂けると非常にありがたいです

 
さて、通信設備側では高速で提供できる環境に変わっていくということですが、その速度で通信するためには、カテゴリー6に対応した端末が必要ということですね。今発売されている機種では、昨年末に発売されたHuawei の「Ascend Mate 7」がカテゴリー6に対応しているようです。今後発売される端末は、このカテゴリー6に対応してくるのでしょうね。

また、高速化については、最大速度が向上するメリットよりも、最低速度が底上げされる恩恵が大きいのかな、と思ってます。まぁ、通信で扱う情報量自体もだんだん大きくなってはきているのでしょうけれどもね。

 

参考にさせて頂いたサイト

LTE (携帯電話) ‐ 通信用語の基礎知識

第637回:UE カテゴリー4とは - ケータイ Watch

スマートフォンの通信能力を測るための「LTE の基礎知識」 | R

 

あとがき

“まよい犬

正直、これまではあまり理解しようとまでは思っていなかった内容なのですけれども、今後、更に複雑化していくモバイルサービスは、もう少し深く理解しておいたほうがいいのかな、と思い始めました。

5月からは「SIMロック解除の義務化」もはじまりますし、端末を選ぶ際には必要になってくる知識なのかな、と。

そういう事を意識した場合、こういった技術的なニュースは、記事を理解しようとするだけでとても勉強になります。

それなりの時間を割かれるので、いつもできるわけではないですが、できるだけやっていきたいと思っています。

というところで、今日はここまで。