日本ではほとんど見かけないですが、デュアルSIM端末というものがあります。
SIMを2枚挿せる端末のことなのですが、雰囲気的になにやら便利そうに聞こえます。
実際のところどうなののか、ちょっと考えてみました。
メリット① 海外に行った時、いちいち差し替えなくてもよい
僕にとってはいきなりレアなメリットですが、頻繁に行く人であれば便利でしょうね。
日本のキャリアSIMを海外でそのまま使用すると電話代がものすごく高くつくそうです。
なので、現地のSIMを調達して発信用として使用しつつ、待ち受け用に日本のキャリアSIMも残しておく、といった使い方ができます。
また、海外では通信網が日本ほど発達していない地域も多いようで、1つのSIMだけだと全然つながらないことがよくあるようです。なので、別のエリアを持つSIMを2枚使用するといったことは海外ではよくある使い方のようです。1枚の料金が安いだけに、それ相応のサービスだということでしょうか。
というか、日本ほど通信網が発達している国のほうが少ないようですね。
大手3社がこぞって競争して、利用客が少ない地域でも繋がるようにインフラ整備してますからね。
逆に言うと、だからこそパケ放題月額5,200円とかいう高額契約になるのでしょう。
メリット② 電話と通信を分けて契約できる
携帯端末の料金を安く抑える方法のひとつに「2台持ち」という方法があります。
これは電話契約と通信契約をそれぞれガラケーとスマホに分けることで、劇的に安く抑えられるという方法です。
でも、デュアルSIM端末を使えば2台持ちをしなくても1台でやりくりできてしまいます。
代表的なのが、coviaの『CP-F03a』という端末ですが、標準SIMとmicroSIMのスロットがついているので、ガラケーのSIMとスマホのSIMをそれぞれ挿すことで運用できます。
2台持ち歩くのが嫌な人はいいかもしれませんが、使える端末はあまり選べないため、使いたい端末がある人にはあまり魅力的には思えないかもしれませんね。
思ったほど有用じゃなかった。
これら2つをメリットと考える人は少ないように思えます。
頻繁に海外に行く方であれば、海外用の端末を用意すればいいでしょうし、2台持ちの必要がなるなるにしても、使いたい端末が使えないのは残念すぎます。
日本でデュアルSIM端末はほとんど見かけないのは、あっても使えないからという単純な理由だったんですね。
「デュアル」という言葉を聞くと、なにやらすごそうな印象をもってしまいますが、少なくとも日本にいるぶんには普通のSIMフリー端末での運用が一番良さそうです。