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【札幌UberEats日記】31日目 Uber Eats配達員の辛いところ(デメリット)

前回は、良いところを書いたので、今回はマイナス部分を書きます。

お気楽で自由な仕事ではありますが、当然よいところばかりではないので。

辛い① 誰でも稼げるわけではない

YouTube動画等ではよく、初心者でも時給1,000円くらい、慣れてくれば2,000円以上という話が当たり前に聞こえてきますが、少なくとも札幌ではそんなことはありません。
私の場合は、良い時で時給1,200円くらい、悪い時だと500円くらいの時もあります。注文がコンスタントに来るわけではないということなのですよね。
Uberの注文数が多い地域は、やはり街中のすすきの、大通、札幌駅あたりなのですが、このへんは配達員も非常に多く、注文の取り合い状態になっているため、このエリアで回っていても全然稼げません。では、中心部から離れればいいかというと、そうすると今度はUber登録店が少ないので、あちこちに飛ばされて、これまた効率が良くありません。
そんな感じで、現在の札幌では、まだまだ発展途上な仕事なのだと感じます。ガチで取り組んでいる人は、1日で10,000円以上稼いでいる人もいるようですが、私のようにライトに緩くやっている人は、あまり稼げないのが現状ではないかと思います。登録店も利用者も、まだまだ少ない印象です。

辛い② 注文が来ないと非常に非効率

前述したとおり、現状では待ちが多いのですが、待ち時間が長すぎるとすごく暇です。いつでも出発できる状態で待機しないといけないですから、喫茶店でお茶したり、パソコンで何か作業なんてできません。 なので、注文が来やすいマクドナルド周辺で待機し、同じく待機しているUber配達員同士で談笑しているのをよく見かけます。
これも、15分くらいならまだ待てますが、30分以上とか、1時間以上となってくると、さすがに暇だし、時間がもったいなく感じます。 その上、稼ぎも全然ないのですから、二重苦です。半日いて、1,000円以下なんてことも普通にありえますから。

辛い③ 交通事故の危険性が高い

フードデリバリーは基本的に個人事業主ですから、会社勤めのような手厚い福利厚生があるわけではなく、何かあっても全て自己責任です。 Uberには一応、事故保険がついているのですが、あくまで配達中だけの適用で、店へ取りに行く道中や、帰りの道中は適用されません。そしてなにより、交通事故を起こしたら、1発でアカウント停止です。永久追放です。もうUber配達員はできなくなります。
そこまで大きな事故でないにしても、例えば、自転車をぶつけたりしても当然自己負担ですし、ちょっとしたトラブルも自分で解決しなければなりません。
単に通勤で走っている時間とは異なり、かなり長い時間走っているので、疲労度や油断も含めて、事故の可能性は非常に高くなると思います。

辛い④ 意思が弱いと続かない

やるのもやらないのも自由なので、自分で意思をしっかり持たないと続きません。
例えば、ありがちなのが、朝9時から配達しようと思っていたのに、起きたら10時を過ぎていて、そのまま二度寝して11時になって、なんとなくだらだら12時を過ぎて、こんな時間だしもういいやー、と結局何もせずに終わってしまうこともあります。
もう1つありがちなのが、一番稼げるのは11:00〜14:00、18:00〜21:00なので、この時間を中心に動くことになるのですが、間に休憩をはさむことで、仮眠をとってしまい、そのままめんどくさくなって夜はやらない、とかあります。
個人事業主あるあるかもしれませんが、会社のように出勤時間が決まっていないので、自分で働く時間をしっかり管理してやらないと、全然稼げません。

辛い⑤ 飽きる

これはベテラン配達員が言っていた事なのですが、この仕事は飽きやすいです。そりゃ、同じことの繰り返しですからね。容易に想像できます。
楽しいのは最初の1ヵ月くらいで、それから徐々に「飽き」との戦いになります。これはどの仕事でも同じなのですが、配達員はその色が特に強いと思います。
ある人曰く「飽きたゲームを延々とやっている感じ」とのこと。
まぁ、それを言ってしまうと、ヤマト運輸や佐川急便、郵便配達の方々も同じことなので、フードデリバリーに限った話ではないのですが、自転車で走るのが楽しいからやりたい!と思っていたとすれば、長くは続かないのかもしれません。

辛い⑥ 他の仕事がダルくなる

配達員の仕事は、人との関わりがかなり薄いため、人間関係によるストレスも非常に少ないです。 会社のストレスのほどんどは人間関係によるストレスですから、それがないだけでとても魅力的な仕事に感じてしまいます。こんな働き方があるんだ?と衝撃を受けるくらいに気持ち的には楽です。
反面、そんな楽な状態でお金が稼げることを知ると、本業など、人間関係のストレスを抱えている仕事が途端にダルくなります。何もない時であれば我慢するしかありませんでしたが、別の働き方を知ってしまうと、人間はどうしても楽な方に気持ちがいってしまうので。
副業として、配達員をやる場合は一番のキモかもしれません。

辛い⑦ 長く働いても自分ブランドにならない

多くの仕事は、長くやればやるほど、自分のブランドができてきます。 会社であれば、役職が付いたり、何かのエキスパートとして認められたりします。個人事業主であれば、多くの人に認知してもらって、少しずつ信用を得られます。
でも、UberEats配達員にはそれがありません。事業の看板はあくまでUberですから、どれだけ一生懸命頑張ってもその実績は良くも悪くもUberが背負います。 一応、店や注文者から配達員としての評価を得られますが、その評価によって時給が上がっていくわけではないし、注文者から指名されて配達を受けることもありません。なんとなく注文が来やすくなるらしい、という漠然とした噂があるだけです。
どこまでいっても「替えのきく配達要員」でしかないのが、辛いところです。(これは長所である、「いつでもできる、いつでもやめられる」と裏返しではあるのですが)

辛い⑧ 冬は働けない

札幌に限った話ですが、冬に雪が積もる札幌では、当然ながら自転車での配達ができないと想像されます。 冬でも自転車で走ってるぜ!という人もいるでしょうが、東京では、雪が降ったらUber側がサービスをストップさせてしまうようです。危険なので、配達をさせないわけですね。
まぁ、仮に配達ができたとしても、道がガタガタの状態になりますから、料理をこぼしてしまう危険性が格段に跳ね上がります。というか、こぼさずに運ぶのは不可能ではないでしょうか。郵便物ならバイクで配達もできそうですが、料理は実質無理なのではないかと想像します。
これはまだUber側から公式の発表があったわけではありませんが、冬は自動車での運送業者に委託するという話をネットニュースで見ました。それが一番現実的な気がします。

辛い⑦ いつサービス終了するか分からない

今現在はコロナ禍の影響で、フードデリバリー需要が高いですが、それがいつまで続くのかは未知数です。 どの事業でも絶対に安定なものはないとはいえ、消滅する可能性としては結構高い業種のように感じています。なので、これを専業にして生計を立てるような仕事ではないという印象です。
日銭を稼ぐには、本当に最高の仕事だとは思いますが。


思いつくまま、ザラッと書いてみました。

私としては非常に気に入っている仕事ではあるのですが、良い面も悪い面も、かなり尖っているというか、長短がはっきりした仕事だと感じています。

そんなことを考えた、31日目でした。