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下り最大220Mbpsの「WiMax2+」は無制限プランでは最良になりえるかも。MVNO「b-mobile」「ぷらら」と比べてみました。

UQコミュニケーションズが提供する「WiMAX2+」で「UQ Flatツープラス ギガ放題」が発表されました。

最大の特徴は容量無制限プランでありながら「下り最大220Mbps、かつ低速時でも700kbps」であること。

これはかなり注目すべき内容です。

早速、MVNO2社と比べてみました。

 

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比較表

  WiMAX2+ ギガ放題 b-mobile ぷらら
データSIM月額   
50MB/日 - - 900円
100MB/日 - -

362円/2,361円
二階層定額 *1

3GB - 1,180円 1,885円
無制限 2/19までに申込で3,696円
2/20以降申込で4,380円
1,980円 2,759円
通話付SIM月額   
3GB - 1,980円 -
無制限 - 2,780円 -
通信速度 bps 高速;下220M, 上10M
低速;下700k, 上10M
不明 無制限;下3M, 上3M
他;下150M, 上50M
違約金 最初の13ヶ月間は別途19,000円、14ヶ月目~25ヶ月目は14,000円、26ヶ月以降は9,500円 音声SIMのみ、4ヵ月間以内に解約で8,000円。 なし
通信容量上限 3日で3GB なし プランによる
オプション   
キャッチホン - 200円/月 -
留守番電話 - 300円/月 -
SMS - あり 150円/月
その他 プラン変更可 特になし 特になし

※1 二階層定額プラン:30.5MB未満まで361円、30.5MB以上で2,361円。

参考リンク:  WiMAX、  b-mobile、  ぷららモバイルLTE 

特徴① ルーターによる通信

知っている人には当たり前なのですが、念のため最初に触れておきます。

「WiMAX2+」はSIMカードでの契約ではなく、ルーターという小型端末を使用してのWi-Fi通信になります。

 

メリット:複数端末で利用できる

ルーターであるがゆえに、複数のスマホやタブレット、ノートPCなどでWi-Fi通信ができます。

つまり、Wi-Fiスポットを持ち歩けるということになりますので、自宅でも会社でも外出先でも、対応しているエリア内であれば快適に通信を行うことができます。自宅にネット回線をひけない方や、外泊が多い方、などにも有用なサービスです。

もっと言うと、後述する容量無制限プランでの通信が安定した速度で供給されるとすれば、自宅のネット回線契約すら不要になるかもしれません。

 

デメリット:端末を持ち歩く必要がある

ルーターがないと、当然通信ができませんので、外出時には端末を1台余計に持ち歩かねばなりません。

カバンを持ち歩く人であれば、カバンの中に入れておけばいいのですが、電源のON/OFFは必要です。バッテリーの持続時間が端末によりますが、おおよそ8~10時間とのことですから、常に電源ONにしておくにはちょっと足りないですね。使う時だけ取り出して電源ONにして、使い終わったらOFFにする必要がありそうです。

 

特徴② 無制限プラン「ギカ放題」

容量無制限のプランがあります。

比較表にあるように、格安SIMでも「b-mobile」「ぷららモバイルLTE」など、何社か無制限プランを提供しているMVNOはありますが、どのサービスも満足いく速度は出ていないと聞こえてきます。

ですが、この「WiMAX2+」は安定した速度が期待できそうな内容となっています。

 

下り最大220Mbpsという業界最速の速度

2015年1月現在では、大手キャリア、MVNOともに、ほとんどは下りの最大速度が150Mbpsです。

ですが、「WiMAX2+」は最大220Mbps。

これは昨年開始されたキャリアアグリゲーションという「複数のLTE搬送波を同時に用いて通信を行う技術」による恩恵のようです。

 

「3日で3GB」という制限はある

制限はありますが、これを超過して低速通信になった場合でも、700kbpsという通信速度を維持できるとのこと。

現状、他社の低速時速度はおおよそ200kbps程度ですから、断然早い速度です。

公式発表では、「動画などもストレスなく見られる程度の速度」と言っています。

本当に700kbps程度が維持できるのであれば、少し遅いながらも実用に耐えうる速度に思えます。

これまでは、無制限プランといっても、低速時の通信速度が遅すぎるため、「確かに無制限に通信はできるけれども使い物にならない」という状態でした。

ですが、この「WiMAX2+」では、前述したキャリアアグリゲーションという新技術が基盤にありますので、これまでとは違った結果を期待できるかもしれません。

そして、この「低速時700kbps」が数字どおりに実現できるのだとすれば、「WiMAX2+」は無制限プランの最有力候補となりえると思います。

逆に、容量無制限での利用を考えるなら、現状、MVNOでは厳しいのでしょうね。やはり、通信網を持っている大手キャリア本体がやらなければできないのかもしれません。

 

2年縛りはある

2年契約なら月額4,380円です。 (最初の3ヵ月は3,696円)

但し、2/19までに申込みをすれば、2年間ずっと月額3,696円で利用できるキャンペーンを実施していますので、かなりお得です。

2年契約にしないという選択肢もありますが、その場合は月額5,880円です。高くなりますが、違約金は発生しません。

ずっと使い続ける前提なら、当然2年契約が無難ですけれども、この2年契約は通例どおり、解約できる期間は2年経過後の1ヵ月間だけ。その後はまた自動的に「全く割引のない無意味は2年契約」へ更新されます。スマホの契約と一緒ですね。

 

サービス開始は2/20から

とても良さそうなサービスですが、今すぐ利用できるわけではありません。

もう少し待たなければなりませんね。

 

特徴③ 月1回、プラン変更ができる

容量無制限プラン「UQ Flatツープラス ギガ放題」と、7GB制限プラン「UQ Flatツープラス」を、月単位で変更できるようです。

7GB制限プラン「UQ Flatツープラス」は月額3,696円です。違うのは通信容量だけで、他はすべて一緒とのこと。

「ギガ放題」との料金差は700円。

このくらいの差であれば、「ギガ放題」のほうがお得感はありますね。

 

特徴④ お試しサービス「Try WiMAX」もある

15日間だけですが、お試し利用ができるようです。

個人的にはとても気になるサービスなので、220kbpsでの通信が提供された時点でまだやっていたら、試しに使ってみたいですね。

ただ、15日間といっても、「機器発送日から、返却到着日まで」が15日とのことなので、輸送期間を考えると10日程度の利用になりそうですね。まぁ、お試しなら10日あれば十分かもしれませんが。

10日使ってみて、もう少し使いたい場合は、期間条件なしの月額5,880円で更に1ヵ月くらいだけ使ってみるのもありかも。

 

更にお得に契約するには

GMOなどを経由して契約すると、キャッシュバックがあるようです。

今現在は最大27,390円。

2年契約で考えるならば、月あたり1,141円の割引です。

つまり、「ギガ放題」で契約したとすれば、月当たり、4,380円 - 1,141円 = 3,239円で利用できます。

ここまでくれば、「ぷららモバイルLTE」とあまり変わりません。

参考リンク: 
WiMAX(ワイマックス)なら【GMOとくとくBB】 | 最新機種爆誕! 最強高速モバイルサービスWiMAX 2+

 
ただし、GMOはアフターサービスに関して、あまり良い話を聞きません。

利用するのであれば、事前に調べて理解した上で申し込んで下さい。

安心して利用したいならば、本家のUQコミュニケーションズから直接申し込んだほうが良さそうですね。

それでもGMOとくとくBBと契約しようという人は、心得ておいた方がいいこと - 私は何を知っているか?

 

無制限プランはどれを選ぶべきか

前述したとおり、MVNOである「b-mobile」「ぷらら」は、安いですが、あまり満足の行く速度が出ているようには聞こえてきません。

大手キャリア3社も容量無制限までは提供していないので、今のところは無制限にこだわるならば「WiMAX2+」が良さそうに見えます。

いくら料金が安くても、速度がでないのであれば意味がありませんから。

ただ、まだどの程度の速度がでるのか実際には分かりませんので、気になる人は、まずお試しサービスを利用して一度使ってみるのが一番よいかと思います。

 

あとがき

“まよい犬

モバイル関連では、今年最初の注目サービスですね。

現状、容量無制限での使用では良いサービスがありませんので、「WiMAX2+」には期待してしまいます。

もっと希望を言えば、SIMカードでの提供をしてほしいのですが、そうもいかないのでしょうか。

なんにせよ、とても気になるサービスなので、今後も注目していきたいと思います。

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