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iPhoneSEというお客への寄り添い。イノベーションはないが、良い判断だと思う。

iPhoneSEの予約開始が明日3/24となりましたね。

いいも悪いも、とにかく話題になるのがApple製品。

そこについては、僕も感じるところを書いてみます。

 
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4インチiPhone

ネット上では一部のユーザーがずっと言い続けていました。

「でかい画面なんていらんから、最新の性能のiPhone4s出せよ」と。

つまりは片手で操作できるポケット型の高性能端末がほしいというニーズは、間違いなく一部にはあったわけです。

でも時代の流れで、画面はどんどん大型化してしまい、4インチクラスは数えるほどしかない状態でした。

そこへ、満を持しての4インチiPhone。

僕は、良い判断だと思います。

 

ハードとしての安定

最近のスマホは、新機種が発表されても以前ほどのイノベーションはなくなってきています。 安定期に入ったといいましょうか、画期的な機能が搭載されることもなく、無難なマイナーチェンジが施されてリリースされます。

もちろん、性能は間違いなく上がっているので進化は嬉しくはあるのですが、端末を買い替えるというサイクルは長くなってしまいます。

数年前なら iPhoneが出るために欲しくなった層でも、今では毎年新作に買い替える人は減ってきているでしょうし、買い替えている人であっても内心あまり変わらないと感じつつ買ってしまっている人もいるのではないでしょうかね。

イノベーションという意味では、すでにハードは安定期に来てるのだと思います。

 

ニーズに答えるということ

物やサービスを提供する際、その方向性って大きく分けて二つあります。

①とにかく顧客の要望に応えること。

②顧客すら気づいていない、内なる要望を満たしてあげること。

 
Appleはここ数年、②において圧倒的な成果を出してきたので、その印象が強いですが、今回の iPhoneSEは①側の視点でリリースしたように思えます。 一部の顧客のニーズに応えたってことです。

時代を引っ張っていこうとするあまり、一部の声を聞かずに走り続けるのではなくて、少数かもしれないとはいえ確実にある声にも答えるというのは間違いではありません。 「小さいのがいい!」って言ってる人に対して、「いやいや大きいのがいいから使って使って。」といくら言っても響きませんよ。

ここだけは引けないという要望がある人間に対して、そこを無視したものを提供しようとしてもダメだと思います。 「小さいのがいい人」にとっては、それが絶対条件であり、その範囲内で他の機能を検討するのであって、範囲外にあるものは検討すらしません。

引けない条件を超えるようなイノベーションがあれば心も動くでしょうけれど、前述したように、ハードは既に安定期にありますから、「これがいいよ、いいよ」と押し付けても響かないです。

だからこそのiPhoneSE。

本当はiPhoneが使いたいけど小さい画面がないからAndroidにするって人を、間違いなく引き止められる機種だと思います。

 

iPhone5sからの変化

  • プロセッサ: A7→A9
  • カメラ背面: 800万画素→1200万画素
  • バッテリー:LTEデータ通信 10時間→13時間
  • WiFi: ac追加
  • VoLTE対応
  • 新色ローズゴールド追加
  • 指紋センサーは第一世代
  • 感圧タッチなし
  • 前面カメラは120万画素のまま

このあたりは他サイトで散々語られていますし、もっと詳細な比較があるので詳しく言及はしませんが。

iPhoneSEを一言でいうと、「iPhone6sの性能を持ったiPhone5s」です。

そしてSIMフリー版の価格もiPhoneの中では安価。
これ重要。

  • 16GB 52,800円
  • 64GB 64,800円

こうやって整理していくと、企業としては悪くない戦略だし、ラインナップとしてこれがあるだけで随分印象が違います。

 

端末サイズについての主観

僕はスマホを iPhone4s → iPhone5 → iPhone 6 Plusと使ってきました。

画面でいうと、3.5インチ → 4インチ → 5.5インチです。

この中で、どのサイズが一番使いやすかったか。

取り回しで言ったら、やっぱり4インチのiPhone5ですね。 片手で操作できるのは快適ですし、使いやすいです。

でもですね、

じゃあ、iPhone6 Plusがダメかっていうと、そうじゃありません。

大画面であることは操作する際には間違いなくやりやすいし、見やすい。携帯性についても、僕はズボンのサイドポケットに入れていたので問題ないレベル。とても良い端末でしたよ。

2つを簡単に表現するとこんな感じ。

  • iPhone5は片手操作できて取り回しがいい。でも6Plusに慣れると画面が凄く小さく感じる。
  • iPhone6Plusは画面が大きくてネットが快適。電子書籍も違和感なく読める。でも片手操作できないので歩きながら地図見る時などはちょっと使いづらい。

つまり、iPhoneに対する僕の感じ方は、「どの端末もそれぞれの良さがあるので、その端末を持っている間はその長所を最大限に利用して楽しむ」です。

これはiPhoneに限った話じゃないのですけれども。 自分はこうだからこれしかダメって考えちゃうと、不満は少ないかもしれませんが、新しい発見もありません。

画面サイズに関しても、最初は持ち運びが大変だと思ったとしても、買ったらからには使わないともったいないですし、いろいろ工夫したりしているうちに何でもなくなっちゃうもんです。

結局は、長所短所の中身が変わるだけで、トータルではどれも良い端末ってことなんです。

 

で、iPhoneSEは買いなの?

もちろん、小型 iPhoneを待ちに待ってた人は買いです。これまで述べてきたように、そのニーズは間違いなくあるのですから。そういう人たちは悩むことなんてなく、買いの一手でしょう。

あともうひとつ言うとすれば、

iPhoneSEには素晴らしい特徴があります。

それは「安価で買えるSIMフリーiPhone」って部分です。

散々4インチについて言及してきましたが、価格もやっぱり大事。

最新版のSIMフリー iPhoneを買おうと思えば最早10万円超えの時代ですから、5万円台から買える iPhoneSEはかなり安価です。

16GBだと52,800円、税込57,024円。2年使うと考えたら、月当たり57,024÷24 = 2,376円。
64GBだと64,800円、税込69,984円。2年使うと考えたら、月当たり69,984÷24 = 2,916円。

SIMフリーを使うとなれば格安SIM運用となるでしょうから、通話付きSIMで月1,600円くらいとすれば、

16GBなら合わせて3,976円、
64GBなら4,516円(+通話料)。

結構いいんじゃないでしょうかね。

今まではSIMフリーだと10万円超えで敷居の高かった iPhoneも、このくらいなら選択肢に入ってくるんじゃないでしょうか。

つまり、僕が iPhoneSEをオススメする層は、

「片手操作できる iPhoneがほしい人」
「iPhoneで格安SIMを使いたい人」

ってことになります。

 

あとがき

お客のニーズに応えたかたちのiPhoneSE。

時代を先取りしてきたAppleが、それだけでは厳しくなってきたという側面もあるのかもしれませんが、企業としては良い選択だと思います。

小さいスマホをずっと待ってた人に加えて、格安SIMデビューしたい人にとっても、買いの機種です。

というところで、今日はここまで。

 
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