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楽しい会話に「おもしろい話」は必要ない。『おもしろい人の会話の公式』を読んでみました。

先日の「話のおもしろい人の法則」に続き、話し方に関する本を読んでみました。

今回は「「おもしろい人」の会話の公式」です。

僕はこんな感じで、その時に興味のある事に対して似たような本を続けて読むのが好きなんです。

「気づき」を実践するには、どれだけ自分を納得させられるかが重要に思えます。

そのために、別の視点からの見ることや、複数の考え方を組み合わせるやり方はとても良い方法なんです。

 
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楽しい会話に「おもしろい話」は必要ない

一部抜粋

その場の心情を素直に吐露します。それによって見ている人が、「自分が思っていることを言ってくれた!」と共感し、胸のつかえがとれて笑うわけです。ウケる話は、特殊なボケではないのです。

 
これは、なるほどなぁと思いました。

「おもしろい人」というと、気の利いた事を言ったり、人が考えつかない例えをしたり、特殊な事を言っているものだという印象がありました。

でも、これはあくまでプロの芸人さん等に言えることであって、素人はここまでできるわけじゃないんですよね。

特殊なおもしろさはセンスが必要ですが、ノウハウとして「おもしろさ」を作ろうとした場合は、共感を探すというのはとても納得できる話です。

 

「楽しい会話」より相手への関心が大事

一部抜粋

実は、ウケる話で一番大切なことは、「質問力」です。人にとって「自分に関心を持ってくれる人」ほど嬉しい存在はありません。「自分が場を盛り上げるんだ!」なんて思わず、まずは「相手はどんな人なんだろう」「相手は何を考えているんだろう」と興味を持って話を聞くことからはじめましょう。

 
「おもしろい人」というのは、細かく分けるといろんな要素があるんですよね。この文章でいうところの「おもしろい人」は、言い換えると「話をしていて楽しい人」となるのかもしれません。

楽しいからこそ笑顔になるっていうの、ありますね。楽しくて気分がのってくると、なんてことない事でもおもしろくなります。笑いやすい地盤を作るっていのは大切かもしれない。漠然と分かっていたようでも、こうやって文章で言われると改めて納得できますね。

でも、相手が質問してくる人だったら、どうしたらいいでしょう。

素直に乗っかればいいのかな?

乗っかった上で、自分が話した後に逆に質問する。

うん、そうかもしれない。

では、質問するタイミングすらないくらい話し続ける人だった場合、どうしよう。

しかも、その話がすごくつまらない場合。

うーん、質問力を応用するとすれば、話が途切れたタイミングで、自分が興味ある質問をして、話の流れを変えればいいのかな?

ひとつの方法かもしれない。

質問力かぁ。

確かに、これを磨いていくと、一見つまらないと感じた話もおもしろく感じる事ができるかも。

前回の明石家さんまさんの会話術でも同じ事が言えるかもしれません。

 
『「話のおもしろい人」の法則』より一部抜粋

話をおもしろくするためには、自分の意見を言う必要はあまりないこと。さんまさんは、自分自身がおもしろい話をする以上に、相手からおもしろい話を引き出すことでおもしろいと言われています。自分の話はさほどせずに、ただ相手の意見を引き出して、それに賛同することで場を盛り上げているわけです。

【書評】『話のおもしろい人の法則』。明石家さんまさんに学ぶ会話テクニックなど。 - いつもマイナーチェンジ!

 
さんまさんの場合も、話を引き出すために質問してます。

これを聞いたら話が広がるかも、おもしろくなるかも、と感じているのか。

もしくは、そんな事すら何も考えず、返ってきた回答の中からおもしろいものを見つけていくのか。

たぶん、後者かな?

どちらにしても、「おもしろい人」になるには、この「質問力」というのは確かに一番大事かもしれません。

 

「オレも」「私も」は禁止

一部抜粋

「オレもさ」「私もね」というフレーズは危険なんです。相手は自分の経験が特別だと思って、おもしろいと思って話しているんです。あなたの話はまったく求めていません。(中略)その人が特別だと思って話しているエピソードに対して、「オレもさ」「私もね」って言ってしまうのは、相手の特別感を消している行為です。ある意味「話し泥棒」で、嫌われる話し方の1つです

 
これ、よく分かります。

「話し泥棒」と会話していると、確かに楽しくない。

ただでさえ、こちらが話しているのに加えて、それを遮って、聞いてもいない自分の話をされるわけですから、二重におもしろくない。

実生活では、そういう人も無視するわけにいかないので、「そうだね。」とか相槌をうったりして話を聞くのですが、心の中では「早く終わらないかなぁ。」と思うものです。

そういう場合は、それこそ話の途中で別の話に切り替えたりするのですが、切り替えた先でまた自分の話をしだすのでいつまでも終わらないという。

そういう場合は、相手が話をしている中から自分がおもしろいと思えるものを取り上げて質問していくと、自分自身も楽しめるようになるかもしれません。

確かに「質問力」大事ですね。

 

「愛されるハゲと愛されないハゲ」の公式

一部抜粋

「いやー、みなさん気づいていると思うけどカツラです!」
コンプレックスについては、カミングアウトするかしないかで、その人のおもしろさの度量をはかっています。別に笑いをとりたくなかったらやらなくていいんですが、「きっとこの人はそれをコンプレックスに思っているんだろうなあ」と周囲が感じていることを、先回りして言ってくれると、場はリラックスします。さらに、「ツッコんでいいよ〜」という場を作ってくれていることにもなるので、その場に必要な存在になります。

 
これは、こう聞くと改めて大事さが分かりますね。

自分のコンプレックスや弱みを、逆に利用して場を楽しくできる人って確かに好かれます。

それに、そういった弱みを見せることで、より親しみやすくなるという効果もありそうです。

完璧な人ってツッコみにくいですし、下手なこと言うと怒られそう、とか、説教されそう、とか、いろいろ考えてしまいます。

芸能人でも、何を言っても怒らないし、逆に喜んじゃうような人は、芸人じゃなくてもバラエティ番組向きですものね。

ハゲを武器にする温水洋一さんとか。

腹黒さを武器にしてる蛭子能収さんとか。

困った時にイジられて、笑いが起きる人ってそういう人たちですね。

 

職場で愛されるコツ

一部抜粋

会社で愛されるコツは、「上にはツッコんで、下にはボケる」だと思っています。

  
これは、まさに処世術ですね。

前に何かの番組で、ダウンタウンの浜田雅功さんが「立場が上の人だからこそツッコむ」と言っていました。

偉くなればなるほど、周りの人たちは、その人へ万が一でも失礼があってはいけないと思うわけで、そうなってしまうと無難な話しかできなくなってしまします。 だから、偉い人は寂しい思いをしているんだと。

その気持ちを読み取って、うまくツッコむことができれば、とても良い関係を築けそうですよね。

「下にはボケる」というのは、「上にツッコむ」より少し敷居が低いかもしれません。

先ほどの、「コンプレックスをカミングアウトする」のと一緒で、「ツッコんでいいよ〜」という雰囲気をつくるということなのでしょう。

これは、自分の意見を言いやすくするという事でもありますので、人間関係と同時に、仕事の面でもいい方向へいきそうですね。

 

あとがき

“まよい犬

前回読んだ「話のおもしろい人の法則」との共通点は、「おもしろい事を言わなくても、おもしろいと言われる人になれる」ということ。

おもしろい=話していて楽しい、なんですね。

読んでいると、なるほどなぁと思えることも多い本でした。

僕も初心にかえって、相手に興味を持って質問していくことからやってみようと思います。

というところで、今日はここまで。

 

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