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僕とセーラー服とすね毛(後編)

昨日の続きです。

 
セーラー服を着て、スカート履いて、ルーズソックス履いて、カツラかぶって。

たいぶ準備は整ってきたんですけれども。

まだね、

どうしてもやっておかねばならないことがあるわけですよ。

(ちなみに、それほどハードな描写はありません)

 
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どうしても捨てねばならないもの

セーラー服を着て、スカート履いて、ルーズソックス履いて、カツラかぶって。

ここまでやったら女子高生に見えますか?

いや、見えません。

なぜか?

男には、すね毛があるからです!

すね毛ボーボーの女子高生なんていません。

どんにコスプレを完璧にしても、これじゃ台無しです。

剃るしかない!

ここまで来たら後には引けない僕は、まよわずカミソリを用意していました。

ジョリ、ジョリ......。

鬱蒼と生い茂っていた木々が、みるみるうちになくなっていきます。

ジョリ、ジョリ......。

ただただ一心不乱に剃り続ける僕。

どのくらい没頭していただろうか、1時間くらいだろうか。

すべて剃り終えた時、僕はこう思いました。

「う、美しい........。」

まるで自分の足ではないような妖艶な「おみ足」。

毛を剃るだけで、人はこれほど美しくなれるのです。

その表情は晴れやかで、透き通る青空のようでした。

一点の曇りもないその瞳。

心の底から湧き出てくる本当の笑顔。

人間って、すばらしい。

さぁ、みんな。

すね毛を剃ろう!!

 

忘年会当日の夕方

事前準備には最善を尽くしました。

でも、

まだ完成じゃありません。

化粧をしなければならない。

これはもうね。

なんの心配もいりませんでした。

同期の女性陣がノリノリで自ら協力を申し出て来ましたから。

いや、協力というか、弄びたいだけだったような。

更には、その女性陣の上司からも、全力で僕をサポートするように業務命令が飛んでいたものだから、まだ15:00頃だと言うのに、僕らは準備にとりかかります。

3人で休憩室に篭って、お顔作り。

僕は黙ってただけなので、何をやられたか詳しく覚えてないのですが、なんかいろいろやられました。

ほっぺたをパタパタされたり、

アイシャドーとか、目の周りいろいろ、

眉毛も剃られた上に、なんか書いてたり、

口紅も何種類か試されたり。

 
僕はもう、なすがままだったので、なにが起こって、どうなってるかよく分かりませんでした。

ひとつハッキリしていたのは、二人のテンションが物凄く高くて、やたらとゲラゲラ笑ってたこと。

「うけるwwwww」

「だめだって、頬は恥じらいの赤にしないとwwwww」

「ラメいれようラメwwwwww」

「きもいwwwwまじきもいwwwwww」

「かわいくするからwwwwwかわいくすrブフッ!!wwwうけるwwwww」

あの爆笑っぷりは、今でも覚えてるなぁ。

あー、あと、まつ毛をピンセットみたいなやつで挟まれるのだけは、やたらと怖くて逃げ回ってた記憶があります。

でも結局、睨まれて無理矢理ヤラれました。

僕の貞操......。

 

一次会はボーリング

さて、化粧も着替えも終わって準備万端になりました。

もうね、

我ながら、完璧でした。

いや、顔だけはね、いくら化粧をしても知れてるんですけれども。

どう見ても、体育会系オカマでしたけれども。

後ろ姿はね、

もうバッチリ。

同期二人から歓声があがるくらいの出来。

さて、そんな状態で1次会はボーリングです。

これがひどかった。

何がひどいって、おっさん連中の視線。

もう、パンツ見ようと必死。

スカートは超ミニにしてるもんだから、かなりギリギリなんですよ。

でも、見えちゃうとつまらないから、見えないギリギリあたりで調整したんですが。

視線がすごい。

なんか分かる。

後ろからでも見られてるのが分かる。

そして、すげー恥ずかしい。

普段はね、

パンツなんて見られたって平気じゃないすか。

男がパンツ隠して恥ずかしがったりなんかしないですよ。

でも、スカートは違うわ。

恥ずかしい。

嘘だと思うなら、一回履いてみればいい。

恥ずかしいから、あれ。

で、スカートでボーリングなんてやったら、どうやったって見えそうになるじゃないですか。

特に球を投げる時とか。

だからね、

思い切り投げれないんですよ。

普通のフォームで投げると、見えちゃう。

だから、小走りでチョロチョロ歩いていって、手だけでポイって投げる。

でも、スカートなんて慣れてないものだから、それなりの頻度で見えちゃうらしいのです。

これがまた恥ずかしい。

本気で恥ずかしいから隠す。

でも、隠せなくて見えちゃう。

そしたら、ギャラリーが来る、来る。

これ、堂々と見せてたら燃えないのですよね。

恥ずかしがって隠そうとしているところで、見えそうで見えなくて、それでもたまに見えちゃうのがいい。

って、熱く語ってますが、

まさか自分が見られる側になるとは.....。

あと、

他の人が投げてる時は、ベンチに座るじゃないですか。

この時も、

普通に座ってると見えちゃう。

だから、内股になって座っちゃうんですよ。

わかります?

こんな感じで。

 
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これがまた良かったらしく。

ギャラリーが来る、来る。

あまりにも来るもんだから、調子に乗って、あれやっちゃいました。

映画「氷の微笑」でシャロン・ストーンがやった、足を組み替えるやつ。

中年世代なら皆んな知ってますよね。

僕の場合はまぁ、パンツありなんですけども。

やったんですよ、あれ。

そしたら、

「おおぉおおおぉおおおおお!!」って歓声が。

中にはガッツポーツする奴もいたり。

「イエス!イエス!!」とか言って。

バカかおまいら。

男になに興奮してるんだ?

こんな日本の日常。

 

二次会は宴会

宴会は、座敷でやったんですけれども。

小上がりじゃなくて座敷だったので、座り方がこれまた困るんですよね。

あぐらかくわけにもいかないし。

見えると恥ずかしいから。

なので、自然と女の子座りになります。

こんなの。

 
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ここまでくると、もうね、みんな堂々としてくるんですよ。

普通にテーブルの下から覗いてくる。

犯罪にならないと分かってる人間に対しては、人ってこうなるんですね。

酒も入ってきてるし。

そして、ボーリングと違って、一応は会社内だけの個室なので、直接的な行動に出てくる。

もうほんと、いろいろやってきます。

どうしよう。

書けないな、これ。

うん、書けないです。

まぁ、想像におまかせします。

 

後日談

そんな大盛り上がりをした忘年会でしたが、後日、僕はちょっとだけ困ります。

それは、すね毛。

なにが困るって、これね、

ちょっとだけ伸びてくると、痛いんですよ!

すごいチクチクする。

完全に伸びてしまえばいいんですが、ちょっとだけの時は、太もも全体がチクチクします。

それはもう、赤くなるくらい。

チクチクする上に赤くなるものだから、歩き方も変な歩き方になります。

擦れないように、擦れないように。

そして、なるべく動きたくなくなります。

会社の人たちにそれを言ったら、

みんなすごく協力してくれて、新人なのにしばらくは雑用とかしなくて良くなりました。

おまいら、どんだけ嬉しかったんだ、と。

その状態がどれだけ続いたかはあまり覚えていないのですが、結構痛かった記憶があります。

もし、今後、すね毛を剃る人がいたならば、

しばらくの間は寝る時も痛くなる事だけは覚悟しておいたほうがいいですよ。

 

あとがき

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今回はセーラー服の思い出について書いてみました。

もう15年以上も前の話なので、うろ覚えのところもありますけど。

ともあれ、女装したのは、人生でこれ一度きりです。

あ、ちなみに、女装グッズはちゃんと後の世代の宴会芸用に大切に保存されて受け継がれていきました。

画像を期待していた方、ごめんなさい。

カメラマンがいなくて、画像で残ってるものが1枚もないんです。数枚だけあった写真もどっかいっちゃったし....。申し訳ない。

というところで、今日はここまで。