■2018.4.21 各項目に、2年間使用した感想を追記
■2016.3.12 初回投稿
少し前に財布が壊れまして。
新しい財布をいろいろ物色していたのですが、とても良い財布に巡りあったのでご紹介します。
「m+(エムピウ)」から発売されている二つ折り財布「ミッレフォッリエ 2 P25」。
機能的でオシャレでコンパクト。
特に「コンパクト」の部分は使ってみてこそ分かる良さ。
この財布は身軽に出歩きたい男性にこそオススメしたいです。
見た目がオシャレ
「m+(エムピウ)」とは、一級建築士である村上雄一郎氏が立ち上げた革製品のブランドです。
そのm+の中で代名詞ともなっているのが二つ折り財布の「millefoglie(ミッレフォッリエ)」。
まず気に入ったのが、このビジュアル。
革の落ち着いた質感と、色合い。
僕はただの真っ黒い財布とか嫌なんです。
かと言って、取り出した瞬間に目立っちゃうような派手なのも嫌。
こういうワガママ基準があるものですから、財布選びは結構難儀します。 でもこの「ミッレフォッリエ」はその基準を一発通過いたしました。 なかなかないんですよ、フィーリングが合うデザインって。
ちなみに僕が買った物の色は「ネイビー&パープル」ですが、その他にもカラーは凄く豊富なんですよ。
▼▼2年使った感想(2018.4.21追記)▼▼
見た目の変化は2つ。
1つは、新品特有のゴワッとした厚みではなく、少しつぶれて薄くなりました。いつもポケットに入れてるからですね。
もう1つは、色が黒っぽくなりました。写真では少し分かりにくいのですが、購入時はネイビーとはっきり分かる色合いでしたが、今はよく見ないと黒と間違うほどです。色の変化と艶っぽくなるのは革製品ならではの特徴ではないでしょうか。使えば使うほど「アジが出る」感じがします。
開くとシンプルな構造
開くとこんな感じです。
左側にはカード入れと小銭入れ、その下にお札を入れるポケットが付いてます。
▼▼2年使った感想(2018.4.21追記)▼▼
この財布、とても丈夫に作られていまして、2年使っているのに、糸がほつれたり破けたりしている箇所は1つもありません。
少しくらいあっても良さそうなものなのですけれども、ほんとに全然ありません。
そのため、見た目的にも見苦しさはなく、まだまだしばらく現役で使い続けられます。
小銭入れはボックスタイプ
これですよ、これ。
こうやって所持してる小銭が一望できるくらいに開かないと僕は嫌なんです。
今まではチャック式でガバッと開くようなタイプを使っていたのですが、それよりもがっつり開きます。
だから小銭を出す時にジャラジャラとかき混ぜることはありません。
ただ、構造上、たくさんの小銭を収納するには向いてませんね。
と言っても、僕にとっては全然苦にならないレベルで、それなりに小銭を減らすように払っていれば全く問題ありません。
いつも札で払っちゃうような人には向いてないかもしれませんが。
▼▼2年使った感想(2018.4.21追記)▼▼
購入時の感想から、まったく変化はありません。
収納量は多くはありませんが、必要十分であり、小銭を減らすように払っていれば全く問題ありません。2年の中で入りきらなくて困ったことは一度もありませんでした。
むしろ、このくらいのほうが変に小銭を溜め込まなくて、ちょうど良いくらいです。
素晴らしいサイズ感。
素晴らしい形状。
更に驚くべくは、小銭入れの中が全然汚れないこと。
上の写真は2年使用した現在のものですが、すごく綺麗じゃないですか?
大抵、小銭入れって小銭がジャラジャラ動くので、中が黒くなって、長く使えばどんどん汚れてしまうものなのですが、この財布は小銭が暴れないためにそうならないのだと思います。
財布が汚いと、人からの印象も悪くなる場合がありますし、なにより綺麗な状態を維持できるのは素晴らしいと感じています。
札はポケットに収納
これはちょっと変わってますね。
多くの財布ように札専用の長ポケットがあるわけじゃなくて、小銭入れの下のポケットに半分だけ差し込むタイプです。
使い始めはちょっとだけ戸惑いますが、すぐに慣れました。
逆に、写真のように札をスライドさせれば持ってる札も把握しやすくて意外と良いです。
注意点は2つ。
1つは、最大でも10枚程度しか入らないこと。
10枚以上入れると、折りたたんだ際に結構ゴワゴワします。
そうなるとせっかくのコンパクトが台無しなので、その場合は一部をカード入れのほうに収納するといいかもしれません。
もう1つは、会計の際、札がすべて見えてしまうこと。
僕は特に気にならないですが、おおよその所持金が分かってしまうのは、気になる人は気になるかもしれません。
▼▼2年使った感想(2018.4.21追記)▼▼
この形状で困る点は、ひとつあります。
それは、会計時に店員さんからおつりとして束で札を受け取る際、揃えてくれない店員さんだった場合、そのまま入れると結構収まりが悪いです。
自分で入れる場合も、雑に入れると、同じく収まりが悪い。
ですので、収納する時には揃えてきちんと入れるのがベターです。
逆に、それだけに気をつければ、全然問題なし。僕の場合は、自然と揃える習慣ができました。
札押さえにカードが収納できる
このポケットにICカードを入れておけば、財布をかざすだけ使えます。
カード入れ側にも入れれば2種類のICカードを使い分けられますね。
普通の財布では当たり前の機能ですが、こういうコンパクトタイプで意外とできなかったりするんです。 前述したように、小銭はそれほどジャラジャラ入りませんから、カード決済がやりやすいって大事なのです。
ちなみに僕は、札押さえのホルダにはポストペイ型の電子マネー「iD」をつけたクレジットカードを入れてます。 持ってるスマホにおさいふケータイが付いてないもので、支払いはもっぱらコレですね。
カード入れには他にもICカードがあるので、ICカードセパレータも一緒に入れてます。
▼▼2年使った感想(2018.4.21追記)▼▼
ICカードでかざして決済することがなくなったので(iPhoneやAppleWatchでできるので)、今は単に一番よく使うクレジットカードを収納しています。
その用途でも、1枚だけ取りやすいのは便利なので、この収納は地味に気に入っています。
カード入れは15枚程度
カード入れはシンプルなものが3ポケットあります。
公式仕様では15枚収納できるとの事ですが、10枚くらいがちょうどいいかな。
カードをたくさん持ちたい人には足りないかもしれませんが、僕はこれで十分です。
僕が入れているのは、①免許証、②キャッシュカード、③保険証、④クレジットカード、⑤ポイントカードx2、の6枚です。
カードって持ち出すといくらでも持てちゃうので、収納が制限されてるくらいがちょうどいいんですよ。
僕も昔はいろんな店のポイントカードを全部持ち歩いていたのですが、それはやめました。
必要最低限のものだけ持ち歩く。
どうしてもたまに使いたいものは、別のカード入れにまとめて入れて車に積んでおいてます。
クレジットカードも以前は5,6枚持ってましたが、今は2枚に厳選しました。
使ってないのに惰性も持ってたるするものを整理すれば、これで十分でした。
▼▼2年使った感想(2018.4.21追記)▼▼
これまた全く困ったことがありませんでした。
マイナンバーカードや印鑑証明カードなど、たまに必要なカードがあれば、その時だけ入れておけばいいですし、クレカ2枚、免許証、保険証、くらいで全然問題ありません。
3ポケットというのも、ちょうどよくて、ひとつはレシート入れ、ひとつはクレカ&免許証&保険証入れ、ひとつはキャッシュカード&名刺入れ、という感じで使ってます。
2つだと足りないし、4つだと多い感じ。
3つがいいです。
もっと収納スペースがほしい場合
僕が買ったのが「P25」という厚さ25mmタイプですが、もうひとつ「P30」という厚さ30mmタイプもあります。 (厳密には「P27」という27mmタイプもありますが、使ってる革のせいでちょっと高いです。)
そちらはカード収納枚数30枚との事なので、厚みは増しますが多くのカードを持ち歩けます。
ただですね、
せっかくこの財布を買うならば、薄いタイプの「P25」をオススメします。
厚いのを買うのならば、この財布以外にも選択肢はありますしね。
逆に言うと、カードをたくさん持ちすぎの人こそ「P25」を使って、不要なカードを整理してみてほしいです。 「まず収納スペースを減らして持てなくする」というのは、整理整頓のひとつの方法でもありますから。
留め具の使い心地
留め具は穴にフック挿して留めるので、珍しいタイプです。
実際に使ってみる前までは、ここが少し不安だったのですが、使ってみると全然問題ありません。
最初こそ、ちょっと開けにくかったですが、革が馴染んで柔らかくなればスッと開けることが出来ます。
引っ掛かりもないし、開けるとも留めるのもスムーズですよ。
穴に一箇所「切れ目」が入ってるのもポイントです。
▼▼2年使った感想(2018.4.21追記)▼▼
一番心配していた部分だったのですが、今でもちゃんと使えています。
さすがに最初の頃に比べれば、少し緩い感じはありますが、ガバガバというわけでもないし、許容範囲です。最近はたまに片方だけ外れていることもあるかな。
たぶん、この財布の変え時は、ここが更に緩くなってきちんと押さえられなくなった時かもしれません。ここ以外の本体は凄く丈夫ですから。
でも、この感じだとまだしばらく大丈夫そうですけどね。
とにかくコンパクト
左がこれまで使ってた財布、右が「ミッレフォッリエ 2 」。
(財布の壊れた部分はチャックの持ち手です。クリップをつけて何とか運用してました。)
こうやってみると、それほど違わないように見えるなぁ。
でもですね、全然違いますよ!
なにが違うって、ズボンのポケットからの取り出しやすさが全然違います。
横幅が一回り小さい上に、厚みも一回り薄い。 以前の財布は横幅がポケットと同じくらいだったので、ちょっと斜めに引っ張りだそうとすると引っかかったりしてましたが、「ミッレフォッリエ 2 」は全然引っ掛かりません。
もっと言うと、前の財布は底の浅いポケットの場合だと、居酒屋で小上がりに座ってると、いつの間にかポケットから出てきて落ちてたりしたんです。 幸い気付かずになくした事はありませんでしたが、結構怖いです。
それと、手に持った時にすっぽりと手のひらに収まるので、電子マネー支払いする時も取り出しやすい、持ちやすい、しまいやすい。 横幅と厚みが一回り小さくなっただけで、こんなに違うのかってくらい取り回しが良いです。
この財布を買うポイントは、このコンパクトさです。
何度も言いますが、サイズがひと回り小さいだけで、
①取り出しやすいし、
②持ちやすいし、
③しまいやすい
これらの特徴はお金を出す時はもちろんですが、ICカードを使う時に抜群の使い心地を発揮します。
例えば、スマホのおさいふケータイだと、精密機械だけに雑に扱いにくいです。でも財布ならちょっとくら雑にかざしても大丈夫。
わざわざ ICカード用にカード入れを用意する必要もありませんし。
一度使ってみると、この良さが分かると思いますよ。
選考過程でもれた商品
薄い財布「Abrasus(アブラサス)」(約15,000円)
コンパクトな財布としては今や一番有名ではないでしょうか。
びっくりするくらいペラッペラな財布です。
札10枚、コイン10枚、カード5枚と、薄いわりにはなかなかの収納力なので人気があります。
ここまで振り切ってもいいかとも思ったんですが、やっぱりネックは小銭入れ。
雑に入れるとダメで、綺麗に揃えて入れて10枚。
考えて考えて、やっぱりこれだと不満がでるだろうという判断になり、断念しました。
カルトラーレ ハンモックウォレット(約13,000円)
小銭入れがフルオープンする形状が気になった財布です。
ここまで必要かどうかはさておき、機構がおもしろいですね。
ただこれは、カードを入れる場所が、小銭入れと札入れの間の隙間しかなく、収容枚数が足りなかった。
それに、カードの取り出しもやりにくそうですし。
小銭入れの扱いだけ考えれば、最高の選択肢になるかもしれませんね。
フライングホース ナチュラルコードバン二つ折り財布(約15,000円)
実は、最初に候補に上がったのがコレ。
色合いが好きだったのと、小銭入れがフルオープンのボックス型だったのが好印象。
ただ、留め具がないので、二つ折り部分がパカパカするのが気になります。
前にも「留め」がない財布を使ったことがあるのですが、掴むとグニャっとするのがなんか落ち着きませんでした。
がっちり留められてれば、これにしてたかもしれません。
まとめ
使い始めてから2種間ほど経ちますが、買って良かったと思う財布に久しぶりに出会いました。
お値段はノーブランドにしてはちょっとだけ高くて 15,120円(税込)。
それでもこの質感と使い心地の良さを考えれば、良い買い物でした。
変に高いだけのブランド物を買うよりも、ずっと正解だと思ってます。
ラインナップは厚みが3種類、「P25」「P27」「P30」。
「P27」だけはコードバンだったり、タンニン鞣しヌメ革だったりで、値段ももう少し高いです。
▼おすすめポイントのまとめ
- カラーがオシャレ。落ち着いた色からビビッド色まで豊富。
- 小銭入れがボックス型で使いやすい。
- 絶縁シートを使えば、裏表で ICカードの使い分けができる。
- サイズがひと回り小さいだけで断然扱いやすい。
- 小さいわりに収納力は十分。札10枚、コイン15枚、カード15枚。
- 最低限の収納力で余計な物を増やせないからこそ、整理整頓に役立ち、いつもスッキリ。
↓2018.4.20追記
2年間使用してみた感想の総括
今まで使ってきた財布は、2年も使っていればちょっとボロくなって、次の財布はどうしようかと考える頃なのですが、こちらの財布は全然飽きないし、ボロくもならないので、財布を買い替えようという気がまったく起きておりません。
まだまだ普通に使いたい。気に入ってるし。
そして、次に買う時も、たぶんこの財布「ミッレフォッリエ2」を買うと思います。そのくらい気に入ってます。
これのNEWバージョンの「ミッレフォッリエ3」は出ないのでしょうかね。出たら、すぐに買ってしまいそうなのですが。
以上です!