友人の佐佐木絵里佐さんの著書「モノを減らすと幸せがやってきた」を読ませて頂きました。
ミニマリストであり、バルーンアーティストでもある彼女が書いた2冊目の本となります。
僕はミニマリストではないのですが、エリサさんのライフスタイルは非常に共感できるものがあります。
それはなぜなのか。
その理由も合わせて、本の感想を書かせて頂きます。
インタビュー動画
僕の感想を述べる前に。
せっかく友人が本を出版するので何かお手伝いができないかと思い、プロモーションビデオ的なものを作ってみました。
内容的には、本についてのコメントの他、僕が個人的に聞いてみたい事をいくつか質問して、インタビュー形式で回答して頂いてます。
約3分の通常版と、約20分のフルバージョンの2つ作ってみました。 僕は今回始めてこういう動画を作ったので映像や作りが結構甘いですが、できれば20分のフルバージョンをご覧頂ければ嬉しいです。
▼こちら通常版です。(約3分)
▼こちらフルバージョンです。(約20分)
本の感想
エリサさんとは普段から交流があり、実際に何度かお会いして話をしていますが、人としてとても魅力的な方なんですよね。 なんでかなぁと思って考えてみると、僕が思うに「自分の特徴を理解して、それを生かしているから」だと思っています。
自分は何が好きで、何が嫌いで、どうあたりたいのかを真剣に考えて整理されているんだと思います。実際、エリサさんに何か質問すると、曖昧な返事ではなく、かなり具体的な内容で何かの反応が返ってきます。普段からいろいろ感じて、いろいろ考えて、自分なりの整理ができているからこその反応なんでしょうね。なにも考えていないと、相槌くらいしかうてませんからね。
自分の本質を理解する
この本を読んで、その内容を僕はこう理解しました。
『自分自身の本質を理解すると、何が幸せか分かりますよ。』
ここ数年でちょっとずつ分かってきたのですが、自分が本当に何が好きかって意外と自分でも分かってないものなんですよ。 この事は、たまにこのブログでも書いたりするのですが、例えば、
僕はカメラを趣味にしています。じゃあ写真を撮ればなんでもいいのか?っていういと、そうじゃありません。ただ風景とか撮っても、なんかピンとこないです。 素敵な写真に興味はあることはありますが、じゃあ素敵な朝日を撮るために、明け方の暗いうちから起きてどこかへ出かけるかというと、そこまでじゃないんですよね。
でも、料理を写真を撮る時にはひたすら撮り続けてることがありますし、そのためだけに片道2時間かけても全然平気です。これはなぜかというと「美味しい料理があることを、誰かに伝えたいから」だと思ってます。この店のこんな料理が美味しいんだよって。そして、紹介するからには、できるだけ美味しそうな写真で伝えたいと思います。だから、そのために撮影の腕を上げたい。
つまり、何が言いたいかというと、「写真を撮るのが好き」というのにも、いろんな「好き」があるんです。表面だけしか考えなければそのまま「カメラが趣味なんですよねー。」を終わっちゃいますが、もっと突っ込んでいくと更に深い感情がある。
ある人は写真1枚で物語を表現して、自分の感性で人を感動させたい。
ある人は壮大な風景を切り取って、大自然の偉大さを伝えたい。
ある人は決定的瞬間をおさめて人をあっと言わせたい。
深く掘り下げていくと、本当に自分が何に興味を持っているか分かるんですよね。
っと、ちょっと脱線しました。
話を戻しますと、冒頭で僕はこんな事を書きました。「僕はミニマリストではないですが、エリサさんのライフスタイルは共感する」と。
なぜ共感するかというと、エリサさんが「自分の特徴を理解して、それを生かしているから」です。 ミニマリストに共感してるわけじゃないです。それはあくまで手段であって、エリサさんがやっているのは「自分の本質を理解すること」です。 その重要性に共感しているわけです。
で、
この本には、エリサさんが自分と向き合うためにとってきた手段である「モノを減らすこと」について、その内容を詳しく書いてくれています。しかもエリサさんらしく、シンプルに短く分かりやすく。
以下、僕が個人的に参考になった箇所を少しだけ紹介します。
物を厳選するための視点
エリサさんはミニマリストなのですが、本のサブタイトルにもあるように「物欲はある人」です。 物を極力買わないかというとそうでもなくて、必要な物はしっかり買います。 そういえば、以前、こんな事を言ってました。
「買う数は少ないけど、使うお金の額は一緒。」
エリサさんは本当に気に入った物にはきっちりお金をかけているように見えます。物を厳選して、その厳選された物は本当に質の良い物を購入しているようです。 もちろん値段だけが全てじゃくて、安くて良い物もあるでしょうけれども。
ここに関しては、僕と一緒なんです。
僕も今はお金をかける物は限定してます。なんでもかんでも良い物を買うんじゃなくて、それほど重要ではない物は安物で済ますか、買わないという判断をしてます。(まぁ僕の場合は買う物が高価すぎて、他にお金を回せないからなんですけれども。)
で、この根幹が一緒だと、本に書いてあるいろいろな事がとても納得いくんです。僕は正直、あまり深くは考えずにやっている部分がありましたけれど、エリサさんはここを深く考え、じっくり長くやり続けているので、僕がまだ考えていなかった深い部分までの答えを持っているんですよね。例えば、こんな事が書いてあります。
[質問] あなたは、もう一度この商品を買いますか?
物を厳選する過程において、ここでイエスを答えられる物こそが、本当に必要な物だと言っています。
あぁ、なるほど、と。
手放したいかどうかじゃなくて、買いたいかどうか。こういう視点って、なかったです。
僕には非常にしっくりくる言葉でした。
部屋と心
心が荒むと、部屋も荒むということはありませんか? その逆に、部屋を整えると、心の整うということを感じています。
本の後半で書かれているこの一文。いままでそれほど真剣に考えたことはなかったですが、振り返るとそうかもしれません。
ストレスが溜まっていたり、辛かったりして心の余裕がなくなると、部屋に帰ってきても何もしたくなくなります。掃除とかしたくない。ゴミを捨てるのさえ面倒。 トイレも汚れたまま。部屋は埃だらけ。あぁ、身に覚えがあります。ちょっとしたことでも、それをやる気力がない状態が、まさにそれ。
精神が落ち着いてる時は、心に余裕もありますから、ちょっとしたことはやっちゃう。それに、普段が綺麗な状態だと、汚れたら気になりますから綺麗にしたくなります。ほんとそう。
部屋と心。
確かにリンクしてるなぁって。
で、あれば。
ちょっと辛い時ほど、部屋を綺麗に掃除したり、必要不要を選別したりする事は、心の正常化にいいんでしょうね。いままでも無意識に、なんか気持ちがキツイ時は部屋の掃除をしたりしてましたけど、こうやって文章で説明されると、非常に納得します。なるほどねぇ。
部屋を綺麗にすることで何が得られるのか。この本には、そのゴールを説いた上で、その過程としての方法も書いてあります。
最後に
この本は、エリサさんが辛かった過去をどうやって乗り越えてきたのか、そのノウハウが詰まっています。
「幸せって何?」
と考えている人ほど、一度読んでみると良いですよ。
ミニマリストだけにお勧めするわけじゃありません。女性でも男性でも、若い人もお年を召した人も、全ての人に役に立つ内容です。
オススメですよ、ほんとに。