夜の新千歳空港へ飛行機を撮りに行って来た。あまりの難易度の高さに泣いた。
前々から難しいと聞いていた「夜の飛行機」を撮りに、新千歳空港へ行って来ました。
でも、
タイトルにあるとおり、めっちゃ難しくて泣いて帰ってきました。
でもまぁ、せっかく行って来たので、撮影スポットの紹介と、失敗談を書いておこうと思います。
夜の空港
これは動画なのでちょっとだけ違いますが、撮りたい写真のイメージはこんな絵です。
夜の空港ってキラキラしていて綺麗なんですよね。 しかも、そのキラキラが飛行機のボディに反射して、すごく幻想的です。
撮りたかったんですよ、こういう写真が。
新千歳空港の撮影スポット
僕が調べた限りでは、3箇所あるようです。緑のマーキングで示しているスポットです。
上がスポットA、右下がスポットB、左下がスポットC、と呼ぶことにします。
スポットA
撮影場所の写真を撮り忘れてしまったので、文章のみの解説となりますが。
ここは以前は良い撮影スポットだったようなのですが、安全面のせいなのか、途中でフェンスがはられてしまってあまり奥へ入っていきません。 ですが、ターミナルのすぐ側なので、停まっている飛行機を撮ることができます。 また、正面に滑走路があるので、飛行機によっては真上を飛んでいくため、ここでしか撮れない写真も撮れそうですね。
以下、ここで撮った写真を載せておきますが、日が落ちてから訪れたため、どれもあまり良い写真ではありません.......。
スポットB
一番の人気スポットのようですね。 「生コンポイント」とも呼ばれているようです。
着陸してくる飛行機を横から撮影でき、飛行機までの距離もそれなりに近いです。 僕が持っていったレンズは35mm換算で最大420mmの望遠レンズだったのですが、構図的にはそこそこの写真が撮れます。
あと、脚立必須です。
これは空港写真全般に言えるのでしょうが、2mほどの高さのフェンスがありますので、ただ立って撮ろうとしてもフェンスが邪魔になってしまいますので。
ここの一番良いところは、なんといっても、目の前まで車で行ける点ですね。 撮影には、脚立と三脚が必要ですから、重い荷物を持って長い距離を移動する苦労が一切ありません。寒くなったら車内で暖もとれますし。 人気スポットの理由がよく分かりますね。
以下、ここで撮った写真など。
スポットC
最後に来た場所なんですが、ここが辛かった。 なにせ近くに車を停める場所がなく、有料駐車場に駐車して、現場まで歩いて来なければなりません。
こんな道を、三脚、脚立、カメラを担ぎながら歩き続けるわけです。 僕が駐車した駐車場からは、歩いて30分くらいだったでしょうか。きつかった〜。
この場所の良いところは、離陸前の飛行機がかなり近くを通るため、機体を大きく撮れるところです。超望遠レンズを使わなくても、標準の画角で撮れますから、F値も明るいレンズを使うことができそうです。
辿り着くまでの苦労に見合うかどうかは、あなた次第です。
以下、ここで撮った写真。
夜の空港で飛行機を撮った感想
めちゃくちゃ難易度高かったです。
単なる夜景なら、三脚に固定してスローシャッターで撮れるのですが、飛行機は動きますから。 動き物ということは、シャッタースピードが遅いと被写体ブレをおこすので、落とせないわけです。 高感度に強い機材じゃないと、冒頭で紹介した動画のような写真はキツイのでしょうかね。
僕が持っていったのはマイクロフォーサーズで、F4の望遠ズームレンズ。動いている機体を撮った場合、どうやっても真っ暗にしか撮れなかったです。
そのため、狙うのはあまり動いていない瞬間なのですが、もうひとつ問題があって、夜だとオートフォーカスがききません。マニュアルで合わせないといけないのですが、動いているのを追いかけながら、動きが緩やかになった瞬間を狙おうにも、もちゃもちゃしてるとまたすぐに動き出したりして、ピントがブレブレになってました。 じゃあ、置きピンで撮ろうとチャレンジするも、そうしたらそうしたで、構えてる場所で停まらなかったりして。
普段はほとんどマニュアルフォーカスなんて使わないのも相まって、フォーカスリングをどっちに回すのかもわからなくなる始末。いやぁ、ひどい状態だった。
フルサイズじゃないと、僕が撮りたい写真はきついかなぁ。 僕がいいなぁと思った写真の機材をネットで調べると、ISO感度25600、F1.8、くらいでした。
E-M1 Mark2だと、ISO感度は6400までだろうし、F1.8クラスのレンズとなると、標準画角の単焦点レンズになります。もっと近くから撮れる場所じゃないとだめなのか。うーむ。
僕の腕が低いのを加味しても、完全に日が落ちてしまってからではマイクロフォーサーズだと厳しい印象。夕暮れ時の30分くらいに全てを掛けるような感じが一番現実的だろうか。
詳しい方、教えてください。
マシに撮れた3枚と、その他失敗写真たくさん
とりあえず、今回の撮影で一番マシにとれたのがこちらの写真。
夕暮れ時に撮った中の1枚です。
それと、RAW現像でちょっといじって、なんとか見れるようになったのが、この2枚。
この他は、ほぼ失敗写真を量産しておりました。
こんな写真ばっかりですよ......。
あとがき
今回の撮影で感じたこと、まとめ。
- 冒頭の動画のような絵は、新千歳空港では撮れない。(撮影場所的に)
- 脚立は必須だけど、三脚と脚立の2台を持っての移動は辛すぎる。
- 三脚も、かなり高くまで伸びるものじゃないと、構図の下にフェンスが入ってしまう。
- マイクロフォーサーズで夜の飛行機は辛い。完全に日が落ちる前の夕暮れ時30分程度が勝負。
- 日が落ちた後は、飛行機が停まる場所を予想して置きピン。
- マニュアルフォーカスの練習は普段からやっておいたほうが良さげ。
- 動きモノの夜撮はすごく難易度高い。
いやぁ、しかし自分の腕と知識の無さを痛感した1日でした。
動きモノはほとんど撮ってこなかったので、もっと練習しなければ.......。
せっかく動体に強いカメラを買ったので、これを機会にもっといろいろ撮ろうと思ったのでした。