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写真も動画も1台でやりたいなら『パナソニックGH5』を強くオススメする。ソニーにはない強みがあるから。

先日、よさこいソーラン祭りを撮影してみて、つくづく感じたことがあります。

それは、

『写真も動画も1台で完結させようとした時は、マイクロフォーサーズが一番使いやすい。』

ということ。

そう思う理由を書いていこうと思います。

 

 

レンズ交換が不要

動画撮影において、望遠レンズは必須でございます。なぜならば、画角の変化が必要だから。詳しくは、過去記事でも書いています。

参考記事

 
写真撮影においても、なにかを撮影するとき、多くの場合、交換レンズをいくつか持って出かけるのが普通かと思います。 広角、標準、望遠など、撮りたいシーンによって、単焦点レンズと望遠レンズをチョイスして、バッグの収納量を考慮しつつ出かけることと思います。

だがしかし。

マイクロフォーサーズならば、そんなことは不要です。なぜならば、こいつがあるから。

 
言わずとしれた神レンズです。 35mm換算で24〜200mmの高倍率ズームでありながら、逆光耐性もあり、描写もシャープ、且つ手ブレ補正も超強力という、オリンパスの本気を感じるレンズです。

はっきり言って、これを買ってしまえば、レンズに関して言えば、ほぼゴールと言っていいくらい何でも撮れます。(完全にゴールじゃないところが沼の沼たる所以なのですが....。)

フルサイズやAPS-Cだと、描写のよいズームといえば24-105mm F4などになるかと思います。望遠側100mmの差は大きいです。かといって、高倍率ズームだと描写に妥協しなければいけないので、普段使いにするならば、結局は小三元か大三元の標準ズームとなりがちです。

僕は標準ズームは LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 も持っているものですから、これで足りるかと思い、一度は 12-100mm F4 を手放したのですが、望遠80mmの差は偉大で、結局はまた買い戻したという経緯があります。小さいようで大きな差です。

標準ズームの 12-60mmだとおおよそは良くても、どうしてももう少し寄りたいシーンが出てくるため、望遠レンズが欲しくなります。だから結局は 交換レンズを持っていくいか、もしくはカメラ2台体制で、標準ズームと望遠ズームを用意してしまいます。

でもこれが、12-100mm F4 だと1本でなんとかなります。ほんとにイケる。凄いんですよ、高倍率ズームの威力というのは。使い始めの頃は保険として MZ 40-150mm F2.8 や Leice 12-60mm F2.8-4 も持っていっていたのですが、ほんと使わない。レンズにトラブルでもない限りは出番がありません。

このズーム域で、かつ描写も不満がないレンズというのは、このレンズしかないのではなかろうか。少なくとも、僕の観測範囲ではそう思います。

で、レンズ交換がいらないということは、広角でも望遠でも、瞬時にどちらにも対応できるということなので、それだけシャッターチャンスも逃しにくいということになります。

 

レンズ交換が不要(その2)

MZ 12-100mm F4 が神レンズなのは分かるけど、望遠側がもうちょっと足りない。

分かる。確かに足りない。

でも問題ないのです。

なぜならば、

EXテレコンがあるから!

今のカメラには大抵、画質劣化なしのデジタルテレコンが付いています。パナソニックではそれはEXテレコン、オリンパスならそのままデジタルテレコンと言います。

この機能を使えば、画角が 1.4倍から2倍になります。

12-100mm F4 ならば、35mm換算で実質 24mm〜400mmをカバーできることになります。さすがに400mmあれば、スポーツや野鳥でも撮らない限り、ほとんどのものは撮れます。

画質の劣化についても、僕が使っている感触では実用に問題ないレベルです。なのでガンガン使っております。

これに気づく前は、基本、カメラ2台で撮ってました。1つの3脚にプレートを付けて、その上にカメラ2台置いていました。でもね......これだと、やっぱり重くて移動が大変だし、なによりも、プレート上で2台置くと、ちょっと3脚をズラしただけで水平がとれなくなるんですよ。1台なら調整できるのですが、プレートの上に2台乗せていると、ちょっとの傾きですぐ狂うし、向きを変えただけでまた狂うしで、結構面倒なのです。

しばらくはがんばってやっていたのですが、だんだん嫌になってきまして。それでやっぱりレンズ1本で済ませたいと思い、一度手放した12-100mm F4 を買い戻すことにしたわけです。

その結果、大満足。

機動力が上がるのは、写真でも動画でも大事です。疲れてくるとモチベーションも下がりますし、体力がなくなると帰りたくなりますし、大切なことだと思います。

 

テレコンの注意点

ただし、テレコンを使う上でちょっとだけ注意点があります。それは、機能によって倍率が変わる、又はテレコンが使えないものがあること。 僕はバナソニックのカメラを使っているのでしっかり調べているのはパナだけですが、それぞれ以下のような感じ。

これを見ると、GH5の万能さが分かります。

機種 写真 動画
4K
動画
FHD
6K
フォト
4K
フォト
GH5 2倍 1.4倍 2.7倍 - 1.5倍
GH5S 2倍 - 2.1倍 - -
G9 PRO 2倍 1.4倍 2.7倍 - 1.5倍
S1/S1R 1.4倍 - - - -

 
もうひとつ、マメ知識として書いておくと、パナソニック機では、EXテレコンを使ってもRAW現像ができます。
でも、ソニー機だと、RAW現像できません。(ソニーでは「超解像ズーム」と呼ぶようです。)
RAW現像ありきで写真撮影する場合では、ソニーのテレコンは使えないということです。僕はこの点があるがために、ソニーのカメラを買うのを躊躇しています。(もうひとつ言うと、ソニーのカメラはカメラ内RAW現像もできないので、それも躊躇する理由です。)

 

写真も撮れる

パナソニックのカメラは動画機能が注目されがちなので忘れがちなのですが、写真も撮れるんですよ。だって、カメラだから。

特に6Kフォトが素晴らしい。先日、記事を書いたばかりです。めちゃくちゃ便利です。

過去記事

 

動画機能が唯一無二

動画を撮ることにおいては、すべてがつまったカメラなんです、GH5は。詳しくは、過去記事をどうぞ。

参考記事

 

まとめ:一眼動画ではマイクロフォーサーズが最強

去年から、カメラ業界においてはフルサイズ機が話題で、これから買うカメラとしてマイクロフォーサーズってどうなの?と思う人もいるかと思います。

でも僕はむしろ、これからより注目されるマウントだと思います。なぜならば、一眼動画を撮るのに最も適したフォーマットだから。

動画においてはフルサイズはカメラもレンズも大きすぎるし、画質が良いだけにファイル容量も大きすぎてオーバースペックです。6Kなんてまだ編集媒体、出力媒体が追いついてません。

動画はある程度の時間撮影し続けるため排熱処理も必要になるし、センサーサイズが大きくなればなるほどそれも困難になります。現在開発中のフルサイズ動画機 LUMIX S1Hには、とうとうファンが付くとリーク画像でも話題になりました。 技術はどんどん進化していきますが、それでもフルサイズ機が小型化するにはまだまだ壁が多いでしょうし、そもそもレンズは技術革新でも起きない限りは物理的に小型化されません。フルサイズセンサーを最大限活かすためには大口径のレンズが必要なのは、しばらく変わらないと予想しています。

なので、僕はマイクロフォーサーズはまだまだ現役で使う気満々ですし、むしろここ数年はより注目されると思っているので、8月に発売される Leica 10-25mm F1.7 も予約しました。20万円オーバーの高価なレンズですが、GH5Sと合わせて活躍してくれると踏んでいます。レンズに手ブレ補正が付いてないので、ボディ内手ブレ補正のあるGH5に付けても良さそうですし。

一眼動画(特に趣味)では、マイクロフォーサーズは最強です。

使うカメラを1台に絞るというのは、カメラを趣味にしている人であれば非常に難しいことであるのは分かると思いますが、写真と動画をどちらもやろうとした場合、おそらく最適解に一番近いのがGH5だと思います。カメラ本体だけならばα7Ⅲ や α6500あたりも候補にできますが、マイクロフォーサーズにはなにせ M.Zuiko 12-100mm F4 の存在がありますから、それも含めて考えると、やはりGH5です。値段だけの価値は十分にありますよ。

そういえば、今年の秋頃にGH6の噂も出ているので、その時に値下がりするだろうGH5を狙うのもありかも?