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動画を撮る時のたった2つのシンプルなコツ。僕はこれをやって動画の質が上がりました。

動画に興味のある皆さん、こんにちは。

最近でこそ、僕はそこそこの頻度で動画を撮るようになりましたが、それまでは動画を自分で撮影など、ほとんどしたことがありませんでした。

で、実際に自分で撮ってみると思うわけです。

「とりあえず撮ってみたはいいけど、なんの面白みもないな。」って。

自分だけで見てるぶんにはまだいいけど、人に見せられるものじゃないなって。

僕が撮ってきた動画は、まさにそんな感じで、自己満足動画を量産しておりました。

でも、ようやく最近になって、ちょっとだけマシになったかなと思うのですが、今回はその方法をご紹介します。

 
SXT12454

 

つまらない動画になる理由

僕の場合の話ですが、僕は最初、写真からカメラを始めたものですから、それと同じ感覚で動画も撮っていました。

その結果、どうなるか。

固定位置から同じようなシーンを撮り続けて、なんの変化もない画になります。

もう少し具体的に言うならば、映像を安定させるために三脚に乗せて撮影するのですが、その位置からあまり動かず、角度だけ変えて撮影をしていました。

例えば、こんなやつ。僕が1年ほど前に撮った動画なのですが、まずはちょっと我慢して最後まで見てみて下さい。時間は1分ほどです。

 

youtu.be

 
1分間とは言え、途中で見るのをやめたくなったと思います。

そして最後まで見終わった時、こう思いませんでした?

「で? なに?」と。

ペンギンを撮ったのは分かるけど、だから何なの? と。

今の時点でこの動画を振り返ると、どうしてつまらないのか、理由は大きくは2つあると思っていまして。

 

1.伝えたいものがない

SXT12460

一番はこれです。

動画は写真と違って、見ようと思ったらそれなりに長い時間かかります。だからこそ、見た後に何かが残らないと見る意味もないわけです。

先程のペンギン動画にしても、例えば、ペンギンの可愛さを伝えようという意思があったならば、可愛らしい仕草とか、もっと特徴的な動きのあるシーンを見せるはずです。 その他、例えば、普段は見ることのできないような珍しいシーンであっても良いかもしれません。

僕はここに気づくのに結構時間がかかったのですが、写真を撮る時にはここまで考えていませんでした。写真は一瞬で見終わるというのもあって、仮につまらない写真であってもそれほど気にならないんですよね。 だって、その写真はスルーすればいいのですから。

でも、動画はそうはいきません。基本的には最初から順番に見ていかないと何があるのか分かりませんから、気に入らない箇所を飛ばしにくいですよね。 早送りや10秒スキップということもできますが、写真と比べると、手間も時間もかかります。早送りで見た結果、結局は見どころがなくて最後までずっと早送りだった、なんてこともありますし、そもそもそうやって早送りしていた時間すらもったいなく感じてしまいます。

だから、動画こそ、何を伝えたいのかをきっちり意識して、それが分かるように撮る必要があると思うのです。

厳密に言えば、実は写真も同じなのですけどね。伝えたいものが分からない写真は、魅力の乏しいものになりますし、逆に、これが伝えたいというのがはっきり分かるような写真は、多くの人を惹きつける魅力があるのでしょう。

動画を撮ることを通じて、写真についての勘違いも気づけたのは、僕にとっては収穫でした。

 

2.画角が常に同じ

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ずっと同じ画角で撮っているから、画に変化がないのです。変化がないと、飽きてきます。

でも実は、このマンネリを解決する簡単な方法があります。

何かを見せる時には、「引き」と「寄り」の2種類を必ず撮るべし!

「引き」とは、広角のこと。周りも含めて全体が分かるような画です。 これには、どういう状況の中にあるかを説明する効果があります。

「寄り」とは、望遠のこと。見せたい部分だけをズームして、強調して見せます。 何をしているのか、どうなっているのか、はっきりと分かります。大きくて見やすいのに加えて、余計な景色などは映らないことも含めて、見る側はそこに集中できます。

加えて、「寄って撮る」ためには、見せたいと思うものが明確になっていないといけませんから、自動的に「伝えたいもの」も明確になるという一石二鳥の状態。

この2つを繰り返すだけで、本当に全然違いますから。

初心者には効果絶大ですよ。

注意点は、録画中に手動でズーミングをしないこと。 手で画角を変えると、どうしてもカクカクした動きになってしまい、映像としては見るに堪えないものになります。素人っぽさ全開です。 ですから、画角の変更は必ず録画を一旦止めてから行うようにしたほうが良いです。フォーカスも再度合わせないといけませんしね。

あ、もうひとつ。
「寄り」を望遠で撮らずに、広角で撮った画を編集時にクロップするという手もありますが、拡大率が足りないことがほとんどです。画質も荒くなりますし。ひとつの手法ではありますが、今回においてはオススメしません。

 

これらを踏まえて撮った動画がこちら

youtu.be

 
伝えたいことは、氷像職人さんたちのカッコ良さ。

そして、引きと寄りを繰り返してみました。

その結果、今まで自分が作ってきた動画の中では、一番気に入ったものになりました。自己満足ではありますが。

引きと寄りについて、もう少し具体的に書くと、使用したおおよその画角は、

引きは、標準ズームの24〜35mm(35mm換算)。

寄りは、望遠ズームの200〜400mm(35mm換算)。

今回の撮影では、望遠ズームだけで「寄り」を撮ろうとすると、職人さんのすぐ隣りくらいまで行かねばならず、作業の邪魔になるために無理でした。中望遠ズームでなんとかギリギリというレベルです。このへんは、撮影シーンによって変わると思いますが。

僕の場合は、カメラ1台でレンズ交換しながら撮りましたが、ガチでやろうとすれば、2台で撮ったほうが楽だろうなぁとは思いつつ撮っていました。その場合、同じカメラを2台揃える必要があるのですけれどもね。

 

あとがき

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僕自身、まだ偉そうなことを言えるほどの撮影クオリティは持っていないのですが、自分で撮っていて、はっきりと違いを感じた方法でしたので、気持ちがホットなうちに書いてしまいました。

書いていて、思ったのですが、標準ズームじゃなくて、高倍率ズームなら1本で済むシーンも結構あるかもしれません。

そういえば、僕は神ズームレンズである「OLYMPUS M.Zuiko 12-100 F4」を持っていました。

レンズ内手ぶれ補正も強力なので、GH5Sとの相性もいいかも。

このレンズをもっと使ってみよう。そうしよう。

 

 

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