スマートウォッチを使い始めて1年半ほどになります。
使う前は、腕時計といえば電波ソーラー時計が最強と信じて疑いはなかったのですが、スマートウォッチを普通に使うようになって、その感覚もだいぶ変わってしまいました。
腕に付けるデバイスは、何も時間確認に特化したものである必要もないなぁ、って。
そんな僕が現在愛用している時計が「AppleWatch Series2」と、ガーミンのランニングウォッチ「ForeAthlete 235J」。
電波ソーラー腕時計は、今となっては引き出しの中に入りっぱなしです。
なぜここまではっきりと変わってしまったのでしょう。
そのへんを説明します。
スマートウォッチは必要なのか
まずここから軽く触れておいたほうがいいでしょうか。
スマートウォッチって、まだいまいち普及していません。その理由をまとめると、おおよそこんな感じ。
- すでにお気に入りの腕時計があるので、外したくない。
- そもそも腕時計をしない。時間確認はスマホで十分。
- 1日1回の充電が面倒。
- カッコイイのがない。
- 時間が常時表示じゃない。
えぇ、まさに僕が以前に考えていたそのまんまの内容です。だって今まではずっとシチズンの電波ソーラー時計を愛用していましたから。
高級時計というわけではないのですが、それでも6万円くらいしました。これって結構な価格です。普通にスマホが変える値段じゃないですか。時間しか分からないものに出すお金としては、それなりに高いと思います。
じゃあ、今そのシチズンの腕時計はどうしているのかというと、ずっと引き出しの奥に眠っております。全然使ってません。というか、今こうやって話題にして、存在を思い出したくらいです。どうしよう、売ったほうがいいかな。って、それはまた後で考えましょう。
つまり、今はもうスマートウォッチしか使ってないんですよね。
その理由を一言でいうならば、
『腕に付けるというアイテムに対する考え方が、「腕時計」から「リスト型デバイス」へ変わったから。』
上に挙げた特徴って、どれも今までの時計に対する考え方じゃないですか。まず時間を確認するモノっていう大前提があって、その後に、個性を出すためにデザイン等のアクセサリー要素が加えられているという。
その目的でずっと使い続けていたからこそ、そういう思い込みというか、「腕時計はこういうもの」という先入観があって、そうじゃないものに対して受け入れにくくなっているのだと思います。
つまり、「慣れ」の問題だと思ってます。
実際、上の例については、僕は今現在、それほど気になりません。2年前とはガラッと考えが変わっております。
じゃあ、「リスト型デバイス」は何がいいのかを簡単に言うと、
やれることの幅が少しだけ広がる感じでしょうかね。今までは時間確認特化だったのが、その特化を少し弱くする(常時表示されない)代わりに、他の便利機能が付いた感じ。
もちろん、スマートウォッチのほうが従来の腕時計よりも勝っているとも思ってません。腕時計には腕時計の良さがあるのも分かってます。
ただ、今までの考えに囚われすぎて毛嫌いしている人を見ると、もったいないなぁと思うだけ。選択肢はたくさんあったほうが楽しいし、なんだったら両方使い分けてもいいのになぁと思うんですけどね。腕時計だって、一人でたくさん持ってる人もいるのに。
腕に付けるアイテムのひとつとして、スマートウォッチってとても良いと思います。
で、一点だけもう少し突っ込んで説明したいことがあります。
スマートウォッチの最大の利点
それは、「自分の体の情報を数値化して、ある基準で通知してくれること」です。
いわゆるライフログってやつです。
正直、これについては、使い始めたばかりの頃に少しおもしろがって数値を確認していたくらいで、少し経つと飽きてしまっていました。何の目的もなしにただ数字を見ても飽きちゃうんですよね。
でも考えてみて下さい。
例えば仕事で何かをする場合、数字として出て来るデータって大事じゃないですか?
売上がいくらで、利益率がいくらで、とか。
それが単に感覚的なものだと、漠然としすぎていて基準にならないじゃないですか。
なんとなく儲かってるっぽいからOK〜、じゃ済みませんよね?
それと一緒のことが、ライフログについても言えると感じるようになってきたわけです。
もっと言うと、単に自動記録されるだけじゃダメで、自分が求めるタイミングで「通知してくれる」ことが重要です。
Apple Watch Series2における通知
AppleWatchでの通知というと、LINEやTwitter等のSNSが思い浮かぶかもしれませんが、僕が重宝しているのは、こちらも心拍数です。
愛用しているのは、HeartWatchというアプリ。
これの何がいいかと言うと、写真にあるように、AppleWatch上で心拍数の表示ができることです(上の写真では右下に配置しているアプリです。79と表示されている箇所。)。
Apple標準アプリでも心拍数というものがあるのですが、これはハートマークのアイコンが表示されるだけで数値は分かりません。タップして計測することで初めて分かるんです。そうじゃなくて、HeartWatchなら常時自動で計測して値を表示してくれます。
且つ、心拍数が上がりすぎるとアラームが出て注意を促してくれます。
心拍数って、普段の体調に影響する部分も大きくて、体調があまり良くないと疲れやすいというか、心拍数も上がりやすいんですよ。普段なら何てことない事でも、日によってはアラームが出たりして。
これは常にライフログをとっているからこそ分かる変化です。
自分の体調を感覚じゃなくて数値で意識できるってことです。
ForeAthlete235Jにおける通知
僕はガーミンのランニングウォッチであるForeAthlete235Jを愛用しています。
レビュー記事も書いてますので、興味のある方はどうぞ。
んで、参考記事で書いてあることは今でも変わらない思いなのですが、便利さを強く感じている数字があります。
それが「心拍数の範囲アラーム機能」で、心拍数がある値を超えた時にバイブ通知してくれるというもの。
こちらはライフログというより、ランニング補助機能になりますが、自動で数値を計測してくれて、それをあるタイミングで通知してくれるという意味で同じものだと思ってます。
僕はダイエット目的で走っていますが、その目的の場合、心拍数って結構大事で、体への負荷が高すぎても良くないんですよね。
脂肪燃焼のためには「軽い運動を長時間やる」のがいいわけですが、これが「きつい運動」になると良くないということです。その基準として心拍数をいう数値は非常に分かりやすい。負荷が高すぎると心拍数も高くなりますからお知らせしてもらえるわけです。
これって数値化されてないと分かりません。感覚的に気づけと言われても無理です。
まとめ:数値化によるアラームは良い気付きになる
ライフログって、正直、最初だけちょっとおもしろいけど、すぐに飽きてしまって意味のないものだと思っていました。
でも、使い続けていると、その良さが徐々に分かってきます。
そしてやっぱりアラームやバイブによって通知してもらえることの有用さ。
自分の意思で見にいくのではなく、ちょっとおかしい時だけサラッと教えてくれるのがいいわけです。感覚的なものではなく、数値としてね。
単に時計として使うなら、当然、普通の腕時計のほうがいいです。
SNSの通知だけなら、スマホでも足りるわけです。
以前に使っていた電波ソーラー腕時計と併用するわけでもなく、完全にスマートウォッチだけしか使っていない理由は、やっぱり心拍数通知が一番大きいんだろうなぁ。
ちょっとしたことなのかもしれないけれど。
地味に変えのきかない機能なのだと思います。