ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの追加コンテンツ「試練の覇者」を満喫しております。
購入者の多くの人が「剣の試練」を楽しんでいると思われますが。
僕は声を大にして言いたい。
「試練の覇者」はマスターモードこそ面白い!
むしろ、剣の試練自体も、マスターモードをより楽しむためのコンテンツだと思ってます。
その説明をします。
まだ購入していない方へ
まず、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの本作を購入したのに、まだ追加コンテンツの「試練の覇者」を購入していないあなた。
もったいない、すぐ買うべし!
おそらく、買っていない理由は、新しさがないからなのではないかと予想します。
剣の試練ってマゾいんでしょ?、とか。
マスターモードっていっても、ただ敵が強くなって難しくなるだけでしょ?、とか。
新しい装備は全部しょぼい。そもそもクリアしてるのに、今更そんなしょぼい装備はいらない、とか。
いやいや、違います。
マスターモードに関しては、僕も正直、プレイ前はあまり期待していませんでした。
剣の試練がメインコンテンツであって、マスターモードはおまけくらいに思ってました。
でも違った。
今現在の僕の感想は、こうです。
マスターモードこそ、試練の覇者のメインコンテンツである!
それに加えて、
マスターモードは、ノーマルモードを一度クリアした人にも楽しめるようになっている!
だから、買ったほうがいいんですって。
マスターモードの面白さ
ゼルダを初めてプレイした時、一番最初に登場する赤ボコブリンに殺されかけて逃げまくったのはいい思い出。
でも、そんな赤ボコブリンでも、クリアするまでやった人であれば、もう楽勝じゃないですか。2周目の最初に赤ボコブリンなんて出てきたところで、木の枝で倒せるじゃないですか。
でもね、
マスターモードで最初に登場するボコブリンは青ボコブリン。こいつが地味に強い。
木の枝じゃろくなダメージを与えられないし、相手の攻撃は痛い。しかも、苦労してなんとか倒したとしても、もらえる武器が木の枝とか、もうアホかと。武器はなくなるし、新しい武器はしょぼいし。
つまり、序盤においては、戦うことに意味はないわけです。
もうこのあたりから、ノーマルモードとはプレイの進め方が違ってきます。
序盤は隠密行動がメインになる
ノーマルモードだと、最初は練習がてら戦うじゃないですか。で、持ってる武器を奪って、また別の魔物を倒しに行ったり。そうやって戦いに慣れていきました。
でも、マスターモードは違う。
戦いにはもう慣れてはいますが、敵が強いので、基本は逃げたり隠れたりの隠密行動がメインになります。だって戦ってもあまりメリットありませんし。
登場する魔物は1段階強い上に、倒しても強い武器を貰えるわけじゃない。始まりの大地のライネルとか普通にいますから。
▲いきなり白銀ライネル先生が。武器は最強の大剣タイプです。こんなん勝てるか!!
そうなってくると、いろいろ頭を使うわけです。
戦わないで武器だけ奪えないかな?
爆弾樽があるな、これはチャンス!
ハチがいるな。ボコを攻撃させて、その隙に武器を奪うか、とか。
夜にこっそり武器だけ奪う、とか。
夜に出現するスタルボコブリンは2撃で倒せるので、そいつだけ狙って武器を調達する、とか。
この工夫が新鮮なんですよ。
僕はノーマルモードで武器も装備も整っていて、脳筋プレイをやっていただけに、初心に戻ってまた楽しめました。
▲始まりの大地の時点で「炎の矢」を撃たれます。恐ろしい.....。
戦闘スタイルを変えざるを得ない
マスターモード特徴のひとつに「時間が経つと、敵の体力が徐々に回復する」というものがあります。
これがね、地味にいい仕事しておりまして。
もたもたしてられないんですよ。
1体の敵に連続して攻撃していかないと倒せしきれませんから、戦闘スタイルを考えていかないといけません。
例えば、乱戦の時。
ノーマルモードだと近くの敵をとりあえず攻撃していれば徐々に数が減ってくるのですが、マスターモードでこれをやると結構大変。連続攻撃の最後って吹き飛ばし効果があるので、吹き飛んだ後、周りを少しウロウロされると体力が回復していきます。リザルフォスとか、水の中で泳いでるとみるみる回復しますから。だから、吹き飛ばさないように、ファイナルブローを出さないで、直前で止めて、再度攻撃、とかやるわけです。
こんな感じで戦闘スタイルが変わる。
変わるということは、新しくなるということです。
つまり、新鮮にプレイできることに繋がるわけですね。
ほんとに考えられて作られてるなぁと思います。
任天堂って凄い。
過去作シリーズ装備の意味
試練の覇者ではゼルダの過去作品をモチーフとした装備を入手できます。
でも、これって正直、効果自体はパッとしませんよね?
「ムジュラの仮面」は、一部の魔物に気付かれない。
「ファントム装備」は、攻撃力アップ効果。
「ミドナの冠」は、古代兵器耐性アップ。
「チンクル装備」は、夜間移動スピードアップ。
これ全部、今持ってる装備の下位互換じゃないの?
違うんです。
ちゃんと意味があるんです。
マスターモードの序盤は、これらの装備がないと難易度高すぎる!
装備が全然ない状態で敵だけが鬼のように強くなってるので、序盤は理不尽極まりません。 そこで任天堂さんは、その序盤に役立つ装備を中央ハイラルへ配置したわけです。
これらがないとキツすぎますから、少し無理してでも取りに行きますよね。
でもご存知のとおり、中央ハイラルはガーディアンがうようよいて、紙装備では太刀打ちできませんから、これがまたスリリングなんですねー。
しかも、ガーディアンが強くなってます。
ガーディアンって、慣れてくればガードジャストのレーザー跳ね返しで余裕で倒せるじゃないですか。
でも、マスターモードのガーディアンはそうはいきません。
レーザーの発射タイミングをズラして、フェイントかけてきますから!
だから、無闇にジャストガードできなんですわ。失敗したら一撃死ですし。
こうなってくると、初めてガーディアンに出会った頃の恐ろしさがまた復活するわけですよ。ガードジャストできないから逃げようとしても、移動スピードが早いから逃げきれずにレーザー直撃死、とかが完全復活するわけですよ。(正確には、このフェイントも何度もやっていれば対処可能になってきますが、ちょっと慣れが必要です。)
これがいい。
またあの緊張感が戻ってきて楽しいんです。
そして、苦労して過去作装備をゲットできると、そこからようやく「1段階強い敵」にも対抗できるようになってきます。
いいですねー、このバランス感。
つまり、何が言いたいかというと。
過去作装備をしょぼいと思った人!
違いますよ!
この装備はノーマルモードじゃなくて、マスターモードで威力を発揮するものなんですよ!
2周目が楽しい
1度クリアしたゲームでしたが、マスターモードで2周目をやってみたら、これまた凄く楽しむことができました。
ストーリー自体は変化ありませんが、ゼルダの面白さってそこだけじゃありませんからね。あの広いフィールドを駆け回っているだけで楽しいのがゼルダですし。
祠も、一度やったものですが、全部で120個もありますから、内容を忘れてるんですよ。やってみると「あれ?どうやったっけ?」となったものがいくつもありました。
2周目なのに、こんなに新鮮で楽しくプレイできるって凄い。ほんと感心してしまうレベルです。
今作を楽しくプレイした人ほど、ぜひマスターモードでの2周目をやって頂きたい。
再び楽しめると思いますよ。
剣の試練について
正直、ゼルダの伝説としては、かなりマゾい内容だと思います。
僕は初めて序位をクリアした時、「うわー、もうやりたくねぇ〜。」って思いました。笑
だって凄く疲れるんですもの。 1撃も喰らわないように集中してやるから疲れるんです。しかも、そうやってチキンプレイしてると時間もかかるので、クリアするまで1時間以上かかったり。
でも、そう思いつつも、なんだかんだでマスターモードの極位までクリアしてしまいました。
最初はノーマルモードだけで、マスターモードは絶対無理だろうなぁと思っていたし、そもそもやる気も起きないかな?と思ってましたが。
やっちゃうんですねー。
なんでかトライしたくなるんですねー。
やっぱり達成感が気持ちいいのかな。
マスターモードの極位クリアした時は、一人でガッツポーズしてましたし。(汗)
ぬおーー!! マスターモードの剣の試練極位クリアーーー!! 達成感ハンパなーーーーい!!!! #ゼルダの伝説 #BotW #試練の覇者 #ブレスオブザワイルド
— 広野ヨウ (@mayoinu) 2017年7月5日
そう考えると、やっぱり面白いんですよ、剣の試練。
そして、
解放後のマスターソード、めっちゃ強いです!
苦労したかいがある強さ。
攻撃力ももちろんだけど、耐久もめっちゃ強い。金色ライネル戦でも、馬乗り攻撃を入れて耐久力節約すれば、3,4体くらいは倒せる耐久性があります。マジ神。
攻撃した時の「ライトセーバーみたいな音」も気持ちいい!
そもそも、常時光ってるからカッコイイ!
これはね、ぜひマスターモードの2周目で、クリア前に解放して使ってみて頂きたい。
マスターソードの解放はいつがいいか?
Master Modeを楽しむにあたり、ここはちょっと悩みどころ。
完全解放マスターソード(退魔の剣)は強くて爽快感はあるのですが、強いからこそゲームが単調になってしまうという反面もあります。
敵の体力が回復するので、ボス戦でも簡単には倒せないというのがMaster Modeの醍醐味でもありますから、武器も弱くて、ハートも少ないまま、ゲームを進めていくのも楽しさのひとつ。
でも、苦労して剣の試練をクリアして、マスターソード(退魔の剣)を解放したら、せっかくだから使い倒したいと思うのも当然の流れ。
個人的なオススメとしては、
ゾーラの里でルッタ解放、ゴロンシティでルーダニア解放、あたりまではあまりハートを増やさずに難易度の高いMaster Modeを楽しみ、その後、ハートを13個にしてマスターソード(退魔の剣)を入手、剣の試練もチャレンジ、って流れがいいかと思います。
ストーリーがある程度進むと、武器も強いものが使えるようになってきますので、序盤ほどの厳しさはありません。なので、リト村のメドー解放からは全解放のマスターソード(退魔の剣)の爽快感を楽しむのがバランスがいいかな、と。
もしくは、マスターソード(退魔の剣)を入手するだけしておいて、基本は使わないという手もありますね。全解放のマスターソード(退魔の剣)は、鉱石も1撃で壊せますから、ハンマー代わり&もしもの時の武器、として使ってもいいかもしれません。
もちろん、楽しみ方はそれぞれなのですけどね。
まとめ:単なるハードモードでしょ?と思うべからず
追加コンテンツ第二弾「試練の覇者」ですが、予想以上に楽しめました。
最初は第三弾の「英傑たちの詩」のほうが断然楽しみにしていたのですが、いやいや第二弾も楽しいです。新しいストーリーとかなくても十分楽しめますよ。
これで税込2,500円。
2つでこの値段ですから、第二弾だけで考えれば、1,250円。
僕は安いと思います。
あと、もしかしたら、購入はしているのに、「剣の試練」だけやって終わってる人もいるかもしれませんね。もしくは、剣の試練がマゾすぎて、投げ出して放置してる人もいるかもしれません。
もったいない! マスターモードもやったほうがいいですよ!
マスターモードは、また少し違ったゲームになってますから。