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ApplePayの「QUICPay・iD」は、あえて使う意味はあるのか? 既存のままでいいんじゃないの? と思った僕が改めてApplePayを考えてみた。

前回の記事でAppplePayについて触れたのですが、自分でもいまいち整理できていませんでした。

過去記事: iPhone7のFelicaの小さな注意点! そしてApplePayを整理しつつiPhone7の購入を検討してみた。

大雑把に言うと「指紋認証するとひと手間増えるから、今のままでいいんじゃないの?」ってことなんですけど。

この記事を書いた後も、いろいろ調べていたのですが。

記事投稿時では iPhone7は買うつもりはなかったのですが、やっぱり買うことにしました。

すでに予約済みです^^;

んで、

いろいろ調べていて、少し整理がついたので、僕の思うApplePayへの思いを書いてみます。

ざっくりと言うと「まずは使ってみようかな」って感じです。

 

日本におけるApplePayとは

Apple公式サイトでは、こう書いてあります。

あなたがApple Payで設定したクレジットカードやプリペイドカードは、QUICPayまたはiDとして割り当てられるので、日本全国のお店で支払いに使うことができます。
Apple Payは主要なクレジットカード発行会社と連係しているので、ポイントなどのメリットやセキュリティは、今お使いのクレジットカードと変わりません。

引用元: ApplePay - Apple

 
ポイントは「QUICPayまたはiDとして割り当てられる」の部分です。

ApplePayは「登録したクレジットカードを、指紋認証により安全かつスピーディに決済できる」というサービスです。

それに対して、QUICPayや iDは「登録したクレジットカードをスピーディに決済できる」というサービスです。

ざっくり言うと、この2つの違いって「指紋認証」なんだと思います。かなりざっくり言っているので異論はあるでしょうし、不正使用時などの対応も異なるのでしょうが。

もう少し具体的に言うと、

日本におけるApplePayは、指紋認証がついたQUICPayとiD

って事だろう、と。

乱暴すぎるかな?

それほど間違ってはいないと思うのですが。

 

Suicaは?

先にQUICPayとiDの話をしてしまいましたが、今回のApplePayで一番の話題は「Suicaが使える」って事でしょう。

僕は先ほど「日本におけるApplePayは指紋認証がついたQUICPayとiD」と書きましたが、Suicaについては既に海外で提供されているApplePayとは別物なわけです。

だって、「指紋認証をしない」わけですから。

これは本当に日本特別版のApplePayですよね。こんな事になってるのは日本だけですもの。

このあたりについてとても詳しく分かりやすく解説してくれている記事がありました。

 
参考: ついにiPhoneでSuicaが利用可能に――AppleとJR東日本が協力して生み出したSuicaの新しい姿 (1/3)

 
非常に興味深い内容が書いてます。

そして、この記事の中でこういう記述があります。

これは10年前の2006年に誕生し、現在では400万人近い利用者がいる携帯電話版Suicaの「モバイルSuica」とはまた別のサービスであり、Appleと東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)が協力して一から作った全く新しいサービスである

 
モバイルSuicaとも違う、日本専用の全く新しいサービスである、と書いてあります。

つまり、ApplePayとは別物の仕組みなんですね。

QUICPayや iDは、指紋認証して決済しますのでApplePayの中に組み込まれたのですが、SuicaはApplePayと言いながらも、例外としてApplePayとは別の1つの仕組みとして存在しているイメージです。

だから、この2つは別に考えてもいいんじゃないかという気がしてます。

従来のApplePayに準拠した仕組みは、QUICPayとiD。

新しいApplePayの方式として日本の仕組みを取り入れたのが、Suica。

素人が勝手に思ってるだけなのですが、僕はそう思います。

 

日本は電子決済が進んでいる?

電子マネーについては日本ってかなり進んでいるのですかね。

ガラパゴスとは言われていますが、ガラケー時代からFelicaによるスピーディな電子決済があったわけですから。

いや、ちょっと違うのかな。

海外事情は詳しく分かりませんが、海外ではクレジットカード決済が主流と聞きますから、クレジットカードを便利に使える方法から生まれたのがApplePayなのかもしれません。

日本はまだまだ現金主義の人も多いですし、電子マネーも多様化してポイントがついたりして、複数の電子マネーを使い分けてる人も多いですね。
各社の囲い込み戦略なども影響してるんでしょうか。

このことが進んでいるということなのか、どうなのか。
この筋にはあまり詳しくないので、どうにも判断ができませんけれども。

 

支払いの上限額

さて、話は戻ります。

日本におけるApplePayって、「クレジットカードを指紋認証で安全に使えるQUICPayとiDだ」と書きました。

で、ここで僕が気になるのは「支払い金額の上限」です。 ApplePayの利用では、QUICPayとiDをそのまま使うということは、サービス内容も継承するはずです。

QUICPayとiDって、小額の買い物用ってイメージがあるんですよ。 コンビニ支払いではよく使うけれど、家電などの大きな買い物は普通にクレジットカード決済してますので。

このあたりを公式サイトのFAQで調べてみました。

QUICPay

Q.QUICPayには利用可能枠が設定されているのですか?
 
A.QUICPayのご利用分はご指定いただいたクレジットカードからのお支払いとなるため、ご登録のクレジットカードのご利用可能枠に準じます。なお、一回のお買い物にご利用いただける上限額は2万円です。
 
Q.QUICPayで2回払いやリボ払いはできますか?
 
A.通常は1回払いとなり、店頭でその他のお支払い方法をご指定いただくことはできません。ご登録のクレジットカードのお支払い方法に準じます。

引用元: よくある質問 - QUICPay

 
こちらは上限は2万円です。
やっぱりあまり大きな買い物はできませんね。

支払い回数も1回払いのみです。

iD

Q.「iD」で2回払いはリボ払いはできますか?
 
A.店頭でのお支払い方法は1回払いのみとなります。
 
Q.「iD」は店舗によって、1回の支払いに上限額はありますか?
 
A.上限額が決まっている場合がございます。詳しくは店舗にお問い合わせください。

引用元: 「iD」の利用に関する質問 - iD

 
こちらは上限は決まってないようです。
うーん、これだとちょっと曖昧だなぁ。

ネットで調べた不確定情報によると、ある一定額を超えた場合は暗証番号の入力は求められるものの、上限額自体はクレジットカードに準拠するようです。
この「ある一定額」というのが店によって違うのかな?

支払いはQUICPayと同じく1回払いのみです。

ちょっと気になる

一定額を超えた場合の暗証番号入力って、ApplePayの場合どうなるんでしょうね。
指紋認証できるわけだから、番号入力も不要になっても良さそうなものですが。
iDの仕組みに準拠するだけなら、ApplePayを使っても入力を求められそうな気はしますが、これがもし不要になるとすれば、ほとんどクレジットカードと同じように使えるということになります。まだ不明な点ではありますが、これは是非、「入力不要」にしてほいしなぁ。

ApplePayに上限額はいらないでしょ?

QUICPayが上限額を設定しているのは、万が一不正使用されたとしても被害を少なくするためでしょう。 これは、利便性をあげるために誰でもスピーディに使えるからこその「縛り」だと思います。

でもApplePayで指紋認証ができるようなれば、使用時のセキュリティが上がりますから、上限額はクレジットカード側だけ設定しておけば、QUICPay側には不要なんじゃないでしょうか。

これは撤廃できないものかなぁ。

iDのほうは上限額は実質クレジットカード側で使えそうですが、一定額以上は暗証番号が必要だとすれば、これも撤廃してほしい。

まぁ、既存のサービス(QUICPay・iD)を別のサービス(ApplePay)が取り込んだわけですから、多少のズレは生じるのでしょうが、上限額撤廃は是非とも検討してもらいたいです。

 

さて、どっちが便利だ?

こうやって整理すると、「従来のQUICPay・iD」と「ApplePay」の差が分かりやすくなってきました。

つまりは、使用時の安全性のどこに重点を置くか。

簡単に書くと、2つの違いはこんな感じ。

QUICPay・iD:簡単に決済できるが、上限額を設けることで万が一の不正使用に備える。
ApplePay:指紋認証により他人の不正使用を不可にする。

 
言うまでもなく、ApplePayのほうが先進的で安全性も高いです。

但し、使い時には少しだけ違いがあります。

QUICPay・iD:リーダーにかざすだけ。
ApplePay:TouchIDに指を置いた状態でかざす。

 
ApplePayは常時指紋認証をする必要がありますから、ホームボタンに指をあてた状態でかざさないといけない。 かざす時にちょっとだけ気を遣うのと、読み取りスピードがどのくらいなのかは気になるところ。

で、どっちが便利でしょう?

いや、そういう議論ではないかも。

ApplePayはセキュリティが向上した「QUICPay・iD」なのだから、基本的にはどっちも同じように便利なんです。

違うのは使う時に「指紋認証しながら」かざす必要あるだけで、これが気にならなければApplePayのほうがいいわけです。

最初のイメージではホームボタンに指を当てながらリーダーにかざすのはちょっと気を遣うかも?と思いましたが、レジの会計時であればそれほど気にならないように思えてきています。
それほど焦って済ませなければならないわけじゃないので、問題ないかもしれないなぁ。

ふむ。

ApplePayでもいいかも?

 

僕が結局日本版の iPhone7を買うことにした理由

僕は最初、シャッター音を無音にできる海外版のiPhone7を買おうと考えていました。

でも当然ながら、海外版のiPhone7では日本特有機能であるFelicaが使えません。

僕はFelicaはあまり使ってないので、それよりも無音シャッターが便利だと思ったのですが、考えていくとそれだけの問題じゃないんですよね。

日本のApplePayは、QUICPayとiDとして利用できます。 逆に言うと、Felica搭載のiPhoneじゃないと、日本ではまともにApplePayを使えないってことです

Felicaを搭載していないiPhoneでもTouchIDが付いていれば「ApplePayに対応したネット決済」には使えるようですが、対応しているサービス(店舗)はまだまだ少ないですから、ApplePayの恩恵はあまり受けられないでしょう。

ApplePayのサービス開始後すぐに便利に使えるのは、インフラが整っているFelicaサービス、つまり改札や実店舗での電子マネー決済である、Suica、QUICPay、iDです。 このApplePayにおいては、今後もずっとFelicaありきで展開されていくのは間違いありません。今から「TypeA/B」の環境を整備なんてしないでしょう。

僕は今まで、QUICPayやiDは多少使ってはいましたが、少額の支払いにしか使っていませんでした。金額の大きい場合は全てクレジットカード払いです。

でもApplePayでセキュリティ面が向上するとなると、大口の支払いをApplePayでできるようになるでしょう。これはそれほど遠くない話だと感じました。

となると、今までのQUICPay、iDだけの話ではなく、クレジットカード自体の使い方も変わってくる話になります。

ここまで考えると、やっぱりFelica搭載のiPhoneのほうが良いと、考えを改めたわけです。

もう少し整理してまとめると、こんな感じ。

小額の買い物だけならQUICPay、iDで不満はない。でも、そこからもう少し進んで、TouchIDに指を乗せるだけの手間でセキュリティが上がり、(将来的には)大口の買い物の決済も簡単に、且つ安全にできるのならば、ApplePayもいいかもしれないと考えを改めたから。

 
無音シャッターも魅力なのは間違いないです。というか、こんな意味のないもの早く撤廃してほしいです。そうすればこんな事でいちいち悩む必要もないんですけれども。

ちなみに、日本版のiPhone7には、世界標準の「TypeA/B」、Felicaの「typeF」の両方が搭載されているようです。

 

ApplePayの当面の使い方

僕はSuicaはあまり使わないので、当面はQUICPayとiDを使うことになります。(指紋認証がいらないSuicaもコンビニで使ってみるつもりではいますが。)

でも、それぞれ一つずつ問題点があります。

QUICPay:上限額が2万円。
iD:支払いの際「アイディーで」と言っているのに楽天Edyと間違えられる。

 
iDの問題点は意外と根が深いんですよ。

僕はあまり滑舌の良いほうじゃないので、常に意識してはっきり言わないと結構な確率で間違えられます。

サービス名が変更されることはないのでしょうから、解決もしにくい問題です。「ドコモアイディーで!」と言えばいいのかな? 逆に「はい?」って聞き返されるだろうか。

なんて事を考えたくないので、僕の使い方は、

2万円未満はQUICPay。
2万円以上はiD。

 
ってことなるのかなぁ。

Suicaはチャージ式なので、金額管理したい時にはいいかもしれない。

月の始めに上限の2万円を入れておいて、1ヵ月はこれだけでやりくりする、とかね(2週間という区切りでもいいかもしれませんが)。

 

更に期待すること

僕がApplePayに一番期待するのは、ネット決済です。

今はクレジットカード情報を直接入力したり、ネット専用電子マネー「Vプリカ」を使ったりしていますが、これがApplePayでできるようになれば今よりもずっと安心です。

まだまだApplePay払いができるネットショップは少ないようですが、これからどんどん増えてほしいですね。

 

AmazonでiD払いはできるが?

これ、僕は知らなかったのですが、今現在でもAmazonでiD、楽天Edy、Suicaって使えるんですね。

iD を利用したお支払い方法:
初めてご利用の方は、ご利用前に 初期設定を行ってください。 初期設定の方法などについては、NTTドコモのサイト(http://id-credit.com/apply/id.html )でご確認いただけます。
1.「お支払い番号お知らせメール」に記載されているURLをクリックし、「iDでのお支払い」ボタンをクリックします。
2.Amazon.co.jpでのご注文の場合は、iD払いを選択後、おサイフケイタイ機能のついた携帯電話のメールアドレスを入力します。iDアプリの URLが記載された「お支払い方法のご案内URLメール」が送信されますので、URLをクリックします。Amazonモバイルでのご注文の場合は、「iD でお支払い」をクリックします。
3.iDアプリが起動しますので、画面の指示に従ってお支払い手続きを進めます。
4.一定金額を超える場合は暗証番号入力を行います 。
5.お支払い内容を確認のうえ、「OK」ボタンをクリックします。
6.「注文内容の確認」を選択し、Amazonモバイルの画面で注文内容を確認します。「お支払い方法のご案内URLメール」の再送を希望される場合は、上記手順から再度お手続きください。

引用元: 電子マネーでのお支払い - Amazon.co.jpヘルプ

ちょっと手順を踏む必要はありますが、iDに準拠するとすれば、ApplePayでもこの手順で使用できるんでしょうかね?

ちゃんと指紋認証しつつ使えれば、これも意味ありだと思います。

でもやっぱり手順がちょっと面倒。

ApplePayの動画であるように、ブラウザから簡単に支払いを済ませられるようになってほしい。

つまり、AmazonもApplePayに対応してほしい。

 

ApplePayの「QUICPay・iD」は、あえて使う意味はあるのか? のまとめ

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  • ApplePayは指紋認証のついた「QUICPay・iD」
  • 使用時の違いは、ApplePayではリーダーにかざす時にTouchIDに指を当てながらかざす必要あり。
  • QUICPayの上限額は2万円。
  • iDの上限額は店舗によっては設定されている。また一定額以上の支払いでは暗証番号入力が必要。
  • ApplePayでのQUICPay・iDには上限額や暗証番号入力は撤廃してほしい。
  • 既存のQUICPay・iDよりもApplePayのほうが安全なぶん良さそう。指紋認証の手間はそれほどでもないと予想。
  • 日本でのApplePay展開はFelicaありきになるので、海外版iPhoneよりも日本版iPhoneのほうが良さそう。
  • iDはレジでの会計時、楽天Edyと間違えられるのが問題。
  • ApplePayに一番期待するのはネット決済。

 
いろいろ書いてきましたが、調べてみると良さそうですよねApplePay。

そんなこんなで、当初は買わない予定だったiPhone7の購入に至ったわけです。

今回は、単に新しいiPhoneというだけじゃなく、ApplePayという新サービスが始まります。その時に古い端末では存分に利用できませんからね。

日本の会社とも連携して、どんどん便利になっていけばいいなぁ。

ちなみに、勢い余ってAppleWatchのNikeモデルも予約注文してしまいました。

嗚呼、出費が......。

 
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