本日、平成29年9月30日に新ブキが追加されました。
事前告知で話題になっていたシェルター系の新ブキ「キャンピングシェルター」です。
このブキ、何がおもしろいって、やたら大きいシェルターを出せる点です。キャンピングとあるように、テントのような物を展開して防御できます。
で、早速多くの方が使ってみた感想をTwitter等で報告していますが、不評の意見のほうが多く聞こえてきます。
クセが強い、弱い、使いにくい、等。
僕もその通りだと思いますが、この手のブキはそのくらいでちょいどいいと思いますよ。
ブキの特徴
一番の特徴である、でかいシェルター。見た目のインパクトは凄いです。 パラシェルターは一人分しかガードできませんが、こちらは4人分は楽々ガードできそう。ロマン溢れます。
サブはビーコン。 これは正直あまり強くないサブなのですが、このブキの場合、シェルター自体がサブのようなものなので、しょうがないでしょうかね。
スペシャルは、バブルランチャー。 こちらも最近実装されたばかりの新スペシャルなので、新しいものづくしということになります。僕はまだこのスペシャルを上手く使えたことがありません。使い所が難しいですよね。
パラシェルターとの比較
僕はパラシェルターは結構好きで、よく使っているのですが、この2つ、似ているようで全然違うブキですね。
射程と連射
左がパラシェルター、右がキャンピングシェルター。
キャンピングシェルターは4ライン分くらいなので、少し射程が伸びています。
連射速度は、かなりもっさりと遅い印象。 パラシェルターだとパシャパシャ連射できますが、キャンピングシェルターはボスッ、ボスッという感じで結構遅いです。
開く速度は遅い
僕はパラシェルターをよく使うのですが、こっちを使ってまず思ったのが、シェルターを開く速度が遅いことです。
1秒くらいかかるんじゃないだろうか。印象としては、パラシェルターの倍の時間がかかっている印象。
サイズが大きいぶん、展開にも時間がかかるということかもしれませんが、この遅さは突発的には開けないくらいの速度です。
不意に相手と出くわして、やばい!防御!と思って開こうとしても開けません。開く前に撃たれてやれれます。
なので、あらかじめ開こうとして狙っていくような運用になるかと思います。
近距離ならば1確
近距離ならば、1発で相手を倒すことができます。
パラシェルターは近距離の直撃でも2確だったので、攻撃力は上がっておりますね。
当たり判定がシビア
前述したように、攻撃力は高いのですが、実際にバトルで使ってみると全然キルできません。
それは、当たり判定がかなりシビアだからです。
というのも、上下に少しズレるだけで1確じゃなくなってしまいます。この範囲がかなり狭い。
中心で直撃すれば1撃で倒せますが、少しでも外れると倒せなくて、しかも連射速度が遅いので、初撃を外すと多くの場合は返り討ちにされます。これが使いにくい一番の原因かもしれません。
遠くから撃っていても倒せないので相手に近づくんですが、外したら最後。逃げようにも塗りが強いわけでもなく、逃げきれにくい。
ここ、もう少し当たり判定を広くしてもよかったんじゃないかなぁ。
▲1ラインの距離でも、中心から少しズレると2確になってしまう。この位置で90ダメージ。
使ってみた感想
まずは10ゲームくらいやってみての感想としては。
クセが強い!(千鳥風に)
パラシェルターと同じ感覚で使おうとしたら、全然違いますね。
まず、塗れない。
1発で塗れる面積はそれなりなのですが、連射速度が遅いので全然塗れません。インク消費も結構激しい。
パラシェルターは射程は短いですが、それなりに連射できるので、パシャパシャやってれば塗れるんですが、キャンピングシェルターは別物ですね。
次に、キルできない。
これは慣れてないせいもありますが、1確できない。すでに説明したとおり、相手の中心に当てないと1確できないので、逆襲を食らって倒されてしまいます。シェルターを開こうにも、展開する速度も遅いので大抵は開かせてもらえずにやられます。
僕の場合、下手すぎて、相手の後ろをとったのに撃ち負けました。本当に中心を外しちゃいけないブキです。
あと、目立つ。
射程が長いので、ボスボス撃ってるとかなり目立ちます。しかも、シェルターを開こうものなら遠くからでも視認できます。このゲームは相手に見つかると死ぬ確率がかなり高まるので、立ち回りがなかなか難しいですね。
パラシェルターならサブがスプリンクラーなので、遠くへ投げておけば塗ってくれますが、キャンピングシェルターはメインで塗るしかありません。これが更に立ち回りを難しくしているような。
射程がそれなりなのに、近距離じゃないとキルできないのは、ちょっとキツイ。
他の長射程ブキはその距離でキルがとれますが、キャンピングシェルターは射程がそれなりのなのに遠くで当ててもカス当たりにしかなりません。目立つからヘイトが集まって敵が寄ってきやすいのに、近づいて来た敵側が有利という、なんとも理不尽な状況になりがち。味方をガードできる反面、1体1にはかなり弱い。うーん、尖ってるなぁ。
最後に強い点を。
シェルターのパージはやられるとかなりウザい。
一番の特徴である「大きなシェルター」ですが、飛ばされると本当にウザのは確か。前に二人いたとしても一気に近づいていけるし、横幅が広いので回り込むのも意外と大変。狭いところで使うとかなり効果的だと思います。
という感じで、かなりクセのあるブキです。 スプラトゥーンというゲームは、「塗る」か「キルをとる」かが重要な要素を占めているのですが、この両方をできないというのはかなりキツイです。 ダイナモ使いの人などは、意外とすんなり使えているような声も聞こえますけれども。
なんとなくの印象ですが、このブキは基本は潜伏してキルをとっていく感じなのかもしれません。サブがビーコンだというのも考慮すると、前線で死なずに生き残っていくのがいいのだろうか。 ホッケ埠頭なら、使い方によってはかなり脅威になりそうな気もします。
ただ、まぁ、自分としては、ちょっと使いにくいかなぁ。
「塗り」と「キル」以外で「守る」という立ち回りを意識することになるのでしょうが、味方との連携がかなり大事そう。正直、このブキだけで何かをしようとしてもかなりキツそうで、生かすためには、周りの人たちも意識してシェルターを上手く使った動きをしないといけなそう。
となると、野良向きではないかもしれません。 ボイスチャットで意思疎通をしながら、タイミングをあわせて連携していくと、なかなか面白いことになりそうな気はします。
もし野良で使うなら、自分が有利な場所に留まって、そこで相手を迎え撃つ立ち回りをするしかないかもしれません。自分から相手に突っ込んでいってもやられるだけですし。逆に、それがハマれば、めっちゃ強そうではある。
▲負けばかり.....。塗れない、キルできないとなると、そうなりますよね。汗
付けたいギア
必須だと思うのは「インク効率アップ(メイン)」。
パラシェルターもそうなのですが、シェルターを開いている間もインクを消費するので、インク管理がかなり重要です。特に、キャンピングシェルターはメインを撃つとインクの減りも早いので、何も考えずにボスボス撃っていると肝心なところでインク切れになる感じでした。
加えて、サブもスペシャルも、そこに頼るような内容じゃないし、強化するならメインだと思います。
初日の感想としては、3部位ともメイン効率でいいのではないかな、という印象。基本はメインとパージしか使わないかなぁ。
オプションとしてあったほうが良さそうなのは、
ひとつは「対物攻撃力アップ」。
これを付けると、バブルランチャーを2発で破壊できるようになるので、自分のスペシャルでも使えるし、もちろん敵にも使える。現在猛威を奮っているイカスフィア対策にもなるか。
あとは「イカニンジャ」あたりもいいかも。
潜伏を狙いたい場合は効果ありそう。自分はあまり使いこなせないギアですが。ちょっと使ってみたら、イカ速度はかなり遅くなってしまいました。サブギアで補えるといいか。
「イカ速度アップ」も安定して使えるかもしれない。
潜伏はせずに、ヒットアンドアウェイ、一撃離脱を狙うなら、こっちのほうが良さそう。
このくらいでしょうか。
最後に
クセが強いので、使う人をかなり選ぶブキですね。
塗れない。じゃあキルブキかというと初撃を外すとやられるのでかなりリスキー。長射程&シェルターで目立つからヘイトを集めやすい。うーん、書けば書くほどマゾい。
でも、個人的にはそれでいいと思います。 こういう特徴的なブキは、下手に強いとみんなが使いすぎて別ゲーになってしまうようにも思えますので。
メジャーなブキはスタンダードなやつでいいんですよ。いわゆる王道タイプ。今だと、金モデやスシあたりですかね。
このブキは、チームに一人いればいいようなブキですし、メジャーになると個性が生きないんじゃないだろうか。
そう考えると、使いにくいながらも、使いこなせるように練習してみたいとも思えてきます。ホッケで上手くつかうと猛威を振るうでしょうし。
ただ、問題は。
練習する場がない......。塗れないのでナワバリバトルに参加しても足引っ張りますし。0キルで500ptとかね。
それだけが問題だ。
キャンピングシェルターは弱くて正解だと思う。防御できるっていう唯一の特徴があるから、下手に強くするとゲーム全体のバランスを崩しそう。このくらいの強さで、一部の愛好者が限定的なシーンで無双するくらいでいいと思う。ガチマッチがこのブキで溢れたら嫌ですわ。 #スプラトゥーン2
— 広野ヨウ (@mayoinu) 2017年9月30日