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2018年のカメラ活動の振り返り。撮影への考え方にはっきりと変化があった年だったと思う。

今年も残りわずか。2018年最後の記事なので、年末らしく振り返りでもしようと思います。

タイトルでもあるとおり、今年は撮影に対する考え方や取り組み方に結構変化があった年でして、自分の中ではかなり意味のある年になったなぁと感じております。

なぜそういう変化があったかというと、一番の理由は「色」について少し分かるようになってきたこと。その結果として、レタッチの必要性を感じたこと。 更にその先にも感じることがあったり。

そのあたりを、少し振り返りながら書いていこうと思います。

 

去年までの自分

例えば、こんな写真。札幌ホワイトイルミネーションの様子なのですが、まぁよくあるスナップ写真です。

 
 

雪まつりの氷像が綺麗だったので、それをアップで撮ってみたり。

 
 

雰囲気を良くしようと、アートフィルターでコントラストを強めにしてみたり。

などなど。

とりあえず、自分が綺麗だと感じたものや、雰囲気が好きな景色などを撮っていた感じなのですが。

まぁ、写真に正解はないので、これらの写真がダメだというわけではないのでしょうが、写真を見て揺さぶられるものが何もないのも事実かと思います。

これは、自分でも常々感じていて、カメラ雑誌などに載っているような作品とはほど遠いなぁと。

それで、RAW現像の書籍を買って勉強したりしてみましたが、読んで実践しようとしても、いまいちピンとこないんです。いや、レタッチの手順などは読めば理解できるのですが、どこをどうやって加工していけばいいのか全然分からない。 本に載ってる写真はそこを加工すればいいのは分かったけど、いざ自分が撮った写真に応用しようとしても、どこを直せばいいの?となってしまう。

ある本には「加工したいと思った箇所に手を加えるだけでいい。逆に、それがないのであれば、手を加える必要はない。」といったことも書いていました。それを言われると、僕はどこも手を加えようがないのです。 どこを加工したいかが分からないわけですから。

 

ちょっとずつ変わってきた意識

どこをどうしていいか分からないという困った状態から、少し変化があったのは、映像作品を作るようになってから。

映像の世界では、色味の表現はかなり重要な要素でして、その中で、人気が高く定番の色味として「フィルムルック」というものがあります。昔ながらのアナログ時代のフィルムのような色合いのことで、映画では今でもよく使われる色味です。

上の写真で言うと、上が「通常の色」で、下が「フィルムルック」です。同じ景色でも、全然印象が違いますよね。 この色味を使うだけで、普通の映像でも、映画のワンシーンのように見えてしまうのです。

僕の入り口は、まさにココでして、映像の世界でお手軽に雰囲気がよくなる「フィルムルック」であれば、写真でも同じことができるのではないか、と。写真の世界でフィルムルックといえば富士フイルムなのですが、ここまで映像のフィルムルックほど、はっきりとした違いはないので、いまいち分かりにくかったのです。素人でもはっきり分かるくらいの違いで、変化を付けたかったわけです。

ここから、僕のレタッチの方向が決まっていきました。

 

例えば、こういうの。

1年前の冬に撮った写真ですが、これは iPhoneで撮って、アプリのLightroom CC でレタッチしたものです。ちょっとレトロ調に、フィルムルックを狙って、それっぽく加工してみました。

レタッチという観点でいえば、スマホで撮って、その場ですぐにLightroom CC によるレタッチという流れは、とても楽なんです。例えば、これが、ミラーレス一眼で撮った写真を、家に帰ってからパソコンに取り込んで、LightroomでRAW現像、なんてことになると、一気に面倒になってしまいます。

レタッチ自体を面倒に感じないためには、スマホが一番だったのです。

この判断が、大英断だったと思ってます。

 

「かすみの除去」の素晴らしさ

そして何よりも大きかったのは、Lightroom CC に搭載されている「かすみの除去」という機能。数年前から実装されている機能なので、多くの人が知っているとは思いますが、僕は知らなくて、使ってみてびっくりしました。

上の写真は、「かすみの除去」の使用前(上)、使用後(下)です。特に難しいレタッチはしておらず、かすみの除去を少しやっただけ。それだけでここまで変わります。

機能としては、名前のとおりかすみを除去してくれるのですが、もう少し具体的に言うと、コントラストやシャープネス、彩度を自然な感じで調整して上げてくれる機能という感じでしょうか。スライダーをスッと動かしていくだけで、みるみる写真が変わっていくので、素人でも難しい操作なしに雰囲気ある写真になります。

これがあったおかげで、更にレタッチの楽しさが分かってきたのだと思います。ここままで変わると、ついつい使いたくなりますから。

 

レタッチが楽しい

この写真も iPhoneX で撮ったものですが、撮ってその場でRAW現像できるので、お手軽な上に、綺麗な写真になって楽しくなってきました。

今までは、スナップ写真といえばミラーレス一番でばかり撮っていたのが嘘のように iPhoneで撮るようになりました。そうやって、「かすみの除去」を中心に、ちょっと加工をし続けていると、なんとなくですが、加工する意味も分かってきました。

「かすみの除去」をやると、写真の特徴がはっきり出ます。薄くて目立たなかった色が、くっきり出てきてわかりやすくなる。特徴が出るということは、伝えたいものが出るということ。ここが特徴だよ!と写真が語ってくれるということ。見る側にも分かりやすくなるということ。

なるほど、こういう事だったんだなぁ、って。

美しい部分はより美しく。

そうではない部分は、目立たなく。

それで、伝えたいものが明確になるってことなんだなぁ、って。

言葉では聞いたことがあったし、本でも読んだことがあったことでもあるのですが、ようやく腑に落ちたといいますか、納得できたんですね。自分で撮ったものに対して、自分で考えていかないと、理解はできないということだったのかもしれません。

その後も、iPhoneで撮り続けていきました。

 

 

 

 

ミラーレス一眼に戻る

iPhoneでのレタッチに慣れてくると、やはり今度は、画質についてちょっと不満が出てきます。高感度耐性だったり、逆光耐性だったり、ダイナミックレンジの狭さだったり。

ということで、今年の秋頃には、またミラーレス一眼であるGH5に戻ってきたという感じです。ただ、以前と違うのは、以前であればカメラ内RAW現像で済ませていたところを、パソコンに取り込んでLightroomでRAW現像するようになりました。

いくらかでもRAW現像のやり方が分かってくると、やはりいじりたくなってくるもので、多少の手間はやむを得ないと考えるようになってました。以前はカメラ内RAW現像じゃないと面倒でやってられないと思っていたのに。

そして、何より、画質はスマホの比ではないので、レタッチの楽しさもよりアップします。さすが、本物のカメラは違いますわ。

 

 
 
そして、これは本当に最近の話ですが、普段の食べ歩き写真についても変化が出てきまして、これまではコンデジのLUMIX LX100を使っていたのを、でかくてゴツいGH5で撮るようになってきました。

飲食店でゴツいカメラを構えるのは、ちょっと抵抗がある場合もあるのですが、少なくとも常にGH5も持ち歩くようになりました。抵抗がないところは極力、GH5を使います。

なぜならば、レタッチも含めて、LX100 と GH5 では、撮れる画の出来が全然違うから。

例えば、こういう写真は、LX100では撮れた記憶がありません。

 

解像感が全然違っていて、GH5の写真をレタッチすると、ここまで綺麗になるのだなぁと感心してしました。

その他にも、

 

ここまでチョコの質感が出せるのだなぁ、とか。

 

明るくするだけが全てじゃないのだなぁ、とか。

 

でもやっぱり、明るいと美味しそうだなぁ、とか。

今まで以上に考えることが増えました。

GH5ってカメラは、やっぱり凄いカメラだ。

 

まとめ:まだまだではあるけど、大きな変化だった

ようやくレタッチの基礎が分かってきたところなので、作品としてはまだまだなのですが、ずっと停滞していた状態から、ようやく前へ進み始めた感覚があります。

結構長いこと停滞していたので、本当にようやく、という思いです。

やっぱり前に進んでいる実感がある時が一番楽しい。

なので、最近はまた写真を撮りたくなってきています。

色について少し分かってきたことで、写真に対してもう一度考えることができて、その写真で何を伝えたいのか、そしてその伝えたいことをどのように見せるのか、なども意識するようになってきました。 撮った瞬間は、なんとなく感覚的に撮ったものであっても、その瞬間、その景色のどこに自分は惹かれたのか、後から考えるようになりました。

この部分が、今年一番変わったところだと思います。

でも、さて。

ここを少し分かってきたことで、今後の作品にどういう影響があるのか。もしくは、この程度では全然何の影響のないのか。

自分でも少し楽しみだったりしています。

どうなっていきますかね。

とにかく地道に、写真や映像を撮って公開し続けたいと思います!

ということで、2018年、最後の振り返り記事でした。