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料理写真を美味しそうに撮りたいグルメブロガーへ。誰でも絶対にできる方法を1つ教えます。

グルメブロガーなら一度は思うこと。

「料理写真を美味しそうに撮りたいなぁ。」

そう思っても、具体的にどうすれば美味しそうに撮れるか分からずにいるのではないでしょうか?

実はその悩み、すぐに解決します。

結論から書きます。

『一眼カメラを買いましょう。』

すでに持っている人はすみません。そんなあなたが一瞬で上手くなる方法は、この記事では書いていません。 この記事は、料理写真をスマホで撮っている方に向けて書いています。

なんだ、そんなこと誰でも分かるじゃないかと思いましたか?

分かっているのかもしれませんが、実は分かっていない部分の方が大きいものです。

分かってはいるのに、なぜ一眼カメラを買わないのか。その理由は、あなたがすでにスマホというカメラを持っているからですよね。だから、高いお金を出して一眼カメラを買う必要まではないと思っているのではないでしょうか。

言いにくいのですが、実は、スマホだけで撮っている限り、美味しそうな料理写真は撮れません。

なぜならば、スマホというのは「写真も撮れる携帯端末」でしかないのに対して、一眼カメラは「写真を撮ることに特化した機材」という違いがあるからです。

その違いが分からないから、一眼カメラを買う必要性を感じていないのです。

この記事を読めば、スマホと一眼カメラは何が違うのか理解できます。

そして、記事の最後には、料理を撮ることに最適なオススメのカメラを具体的に紹介します。一眼カメラもたくさんありますが、料理写真を撮るのに向いているカメラというものがあるんですよ。

では、以下に詳しく買いていきます。

 

スマホと一眼カメラの違い

写真で見てもらえると一番わかり易いので、まずは以下を御覧ください。
上と下の写真、どちらが美味しそうに見えますか?
 

 
一目瞭然です。下の方が美味しそうですよね? 当然、下が一眼カメラで撮った写真です。

では、上と下の写真の違いは何なのでしょうか?

それは、『色の表現力』です。

具体的に言うと2つあり、1つ目は、色味。
上の写真はドス黒い色なのに対して、下の写真は明るく鮮やかな色になっています。 よく、料理を美味しそうに撮るテクニックで言われることのひとつに「シズル感」というものがあります。一度くらい聞いたことはないでしょうか? シズル感とは、水々しくフレッシュな感じだったりとか、ジューシーさが手にとるように分かる臨場感だったりなど、人の感覚を刺激する感じのことを言います。 そのシズル感を、下の写真は出しているから美味しそうに見えるのです。

正確に言えば、スマホでも色味を調整できる知識と感性さえあれば、美味しそうな写真を撮ることができます。でも、それをやるためには、色というものについて理解しなければならず、それを得るためには相当な経験が必要です。簡単に言えば、プロの写真家であれば、スマホでも美味しそうな写真は撮れますが、素人には無理ということです。

2つ目は、色の階調性。
ここは記事の後半で詳しく解説しますが、カメラの性能によるものですので、プロの写真家ですら克服できない要素です。

逆に言えば。

一眼カメラを使うだけで、その『色の表現力』が簡単に手に入ります。本来であれば、長い年月が必要な知識と腕が、まったくの初心者にも一瞬で手に入ります。

一眼カメラはスマホよりも非常に大きいですよね? スマホの方が何でもできて便利なのに、写真しか撮れないカメラがなんでそんなに大きいのでしょうか? それは、写真を綺麗に撮ることを第一に考えて機材を作ると、どうしてもそのサイズになってしまうからです。

スマホは「気軽に携帯すること」を重視していますから、小型です。でも小型にすることが大前提だからこそ、諦めなければならない事がたくさんあり、そのひとつが「写真の色表現」でもあるということです。それだけでサイズが大きくなるの?という疑問もあると思いますが、実はあるんですよ。そこについても後で少しだけ解説します。

 

カメラを買わない人の致命的な誤解

一眼カメラを買わない人が、最もやりがちなのが、スマホだけを使って写真のテクニックを身につけようとすることです。

これは正直、オススメしません。 (正確に言うならば、スナップ写真や記録目的の写真であれば、スマホで十分です。ですが、料理の写真となると話が変わります。スマホではキツイです。)

この思考になる人は、あまり写真に興味がない人でしょう。興味がないからこそ、カメラに高いお金を出して投資したくないのですよね?

これ、逆ですよ?

写真に興味がある人は、どんどん写真を撮って、知識もたくさんつけて、写真がぐんぐん上達します。こういう人は黙っていても勝手に上手くなっていきます。

でも、興味のないあなたは、上達するための努力すら面倒じゃありませんか? そんなことに時間を割いていられないのでは? それでは、いつまで経っても絶対に上達しないし、美味しそうな写真を撮ることはできません。

そんなあなたにだからこそ、一眼カメラを買うことをオススメするのです。

だって、カメラを買いさえすれば、なんの勉強もいらないのですから。買ったその瞬間から綺麗な写真が撮れるし、その後も大して勉強なんかしなくても大丈夫です。すべてカメラがやってくれます。撮るための設定なんて、今のカメラはオート機能がありますから、シャッターボタンを押すだけです。とても簡単です。

ブログ等で情報発信しているあなたにとって、時間はとても貴重なもののはずです。そんな貴重な時間を興味のない勉強にあてるなんて愚の骨頂です。多少のお金で解決するのなら、解決させてしまったほうが良いと思いませんか?

 

スマホカメラが絶対に超えられない壁

写真の色表現について、もうひとつだけ大事の要素があります。これはスマホカメラの絶対的な弱点でもあります。

それが階調性です。

階調性とは、色のグラデーションのこと。どれだけ多くの色で構成されているのかということ。専門用語ではダイナミックレンジと言います。

具体的に説明すると、下の図を見て下さい。上が階調性が高いもの。下が低いものになります。

 
階調性が高い上のグラデーションに対して、下の方は色表現の幅が狭くなっています。下の色が単に「黒」や「白」という1色で表現しているところを、上では3色で表現しています。

一概に「白」といっても、「真っ白」だったり、「ちょっとグレーっぽい白」だったり、本来は少しずつ違うものです。ここが表現できていないと、美しくない写真となります。

具体的に写真で見てみましょう。

 
白米の部分を見て下さい。

左は階調性が低く、白いご飯の色が「真っ白」に1色になっています。(専門用語では、これを「白飛び」と呼びます。)

それに対して、右は階調性が高く、ご飯の白が「複数の白」によって表現されており、ご飯の形がはっきり分かります。

写真とは「光と影」の集合体であり、このようにグラデーションがきめ細かく表現されていることで、美しい写真になるのです。

分かりやすい例で白色を挙げましたが、これと同じことが「全ての色」に対して起こります。階調性が乏しいと、料理が立体的に見えず、べったりした見栄えになってしまい、美味しさを表現するシズル感が出てこないのです。

 

一眼カメラは高いという誤解

一眼カメラが良いのは分かるけど、カメラって高いよね?

そう思う方も多いでしょう。確かに安い買い物ではありません。安いものでも数万円はしますし、まっとうなカメラなら10万円前後、本当に良いカメラになると20〜40万円するものもあります。

ですが、物の価値を考える時、最も重要視すべきなのは何でしょうか?

それは『使用頻度』です。

使う回数が多ければ多い物ほど、良い物を使うべきです。だって、何度も何度も繰り返し使うのですから。

物の価値は、使う回数が多いほど、1回当たりのコストが下がってきます。

例えば、10万円のカメラを買うとして、1年間、毎日使ったら、1日当たり274円です。

でも、これが1ヶ月に1回しか使わないのであれば、1日当たり 8,333円です。(1年換算で。)

使う頻度によって価値が全然変わってきます。グルメブロガーであれば、いやグルメに限らず、情報発信者であれば、写真を撮るという行為の頻度はかなり多いはずです。1日に1枚なんてレベルですらなく、1週間で何十枚、何百枚と撮っているのではありませんか?

そのくらい使っているものであれば、良い物を使うべきです。むしろ、何故良いものを使わないのか逆に聞きたくなります。写真というのは、今までもこれからもずっと必要な伝達手段のはずです。それなしでは伝えられない重要な要素のはずです。そういう部分にこそ、お金はかけるべきです。

お金は使うためにあるものです。でも無限ではありませんから、使うべき場所をよく考える必要があります。

その際に最も大事な基準は「使用頻度」。

情報発信者がカメラにお金をかけるのは、まったくおかしな話ではないのです。

 

料理のためのオススメカメラとは?

美味しそうな料理写真を撮るには、一眼カメラを買おうと書きました。

でも、一眼カメラなら何でもいいかというと、ちょっと違います。

なぜかと言うと、これまで説明してきた「写真の色」は、カメラメーカーによって少しずつ違うからです。

写真において色というのは非常に重要な要素で、だからこそ、カメラメーカー各社は、自社なりの色味を持っていて、「うちのカメラは、こんな写真を撮るのに最適ですよ!」と訴えかけているのです。

カメラメーカーで有名なのは、キヤノン、ニコンが2大メーカーで、最近ではソニーに勢いがあります。カメラを趣味にしている人であれば、おおよそこの3社のカメラのいずれかを持っているものですが、料理写真に関しては、どれも正解とは言えません。

では、どのメーカーがいいのか。

ずばり、パナソニックです。

それは何故か。

グルメブロガーである私がそう感じたからです。

あんた誰?と思う方がほとんどでしょうから、私をことを少しだけ書きます。私は食べ歩きブログを6年近く書いているグルメブロガーです。 テレビ出演経験もありますし、ぐるなび様運営のグルメサイトでライターをやった経験もあります。SARAHというグルメアプリで、2年連続(2018年、2019年)で札幌部門審査員も担当しています。そして何より、食べ歩き記事をアップするために、何千枚という料理写真を、いろいろなメーカーのカメラに買い替えながら撮り続けてきました。なぜ買い替えてきたのかというと、まさに「美味しそうな色味」を出すために、実際に写真を撮って試し続けてきたのです。

その結果、最も美味しそうな写真が撮れるのはパナソニックのカメラという結論に至りました。他社カメラでも美味しそうに撮れなくはないのですが、ヒット率を考えると、断然パナソニックです。

具体的に書くならば、このくらいの違いがあります。

  • 他社カメラ:たまに美味しそうに撮れる
  • パナソニック:どんな場合でも、ほぼ美味しそうに撮れる

 
厳密に言うならば、「どんな時でも」というのは、私なりに工夫をした結果でもあるので、まったくの初心者に完全に当てはまるわけではないのですが、それを踏まえて、特に何も考えずに写真を撮った場合でも、ヒット率が断然高いのがパナソニックです。

一応、なぜ美味しそうに撮れるのかを文章でも簡単に説明しておきますと、こうなります。

  • 色鮮やかな記憶色
  • 白飛びしないハイライトトーン調整
  • 失敗写真を減らすカメラ内RAW現像

 
詳しいことを書き出すと、ここでは説明しきれないので、今回は省略します。
(ニーズがあれば、別途記事を書きます。)

 

    補足コラム パナソニックのカメラは安い!

    パナソニックをオススメするもう一つの要素は、価格が圧倒的に安いことです。何故か。
    知ってるカメラメーカーを挙げて下さいと言われたら、多くの人は「キヤノン」「ニコン」「ソニー」「富士フイルム」「オリンパス」などのメーカーを言うでしょう。おそらく、そこに「パナソニック」と答える人は非常に少ないはず。

    実際、パナソニックのカメラは、あまり人気がなく、市場シェアも非常に低いんですよね。

    最近ではYouTubeで動画を撮るためにパナソニックを使う人も増えてきましたが、それでもまだまだマイナーな存在。 でも、だからこそ、パナソニックのカメラは値下がり率がものすごく高いのです。発売から時間が経つにつれ、他メーカーに比べて価格がどんどん下がります。 パナソニックユーザーとしては悲しいところですが、消費者としては嬉しい状態です。

    はっきり言って、カメラ性能を見れば、他社カメラと比べても何の遜色もないメーカーなのですが、ブランドイメージがそれを邪魔しています。カメラメーカーと言えばキヤノン、ニコンというイメージが強すぎるため、初心者であれば、とりあえずキヤノンを買っておけば問題ないだろう(みんな使ってるし)、という意識が働いているのです。 イメージの力というのは凄いものです。いろいろなメーカーを使い比べた私から見ても、そんな差はほとんどないですよ。

 

 

写真の作例

パナソニックのカメラで撮った料理写真の作例をご紹介します。

これらの例は、ただ撮るだけではダメで、少し加工が必要ですが、カメラを使い始めてコツを覚えていけば、それほど難しいことではありません。

間違いなく言えることは、パナソニックの持つ「美しい色表現」があってこその写真です。

 

  

オススメのカメラ

最後に、どんなカメラを買えばよいのか、オススメを2つ紹介します。

 

一番オススメなカメラです。
レンズ付のモデルは、12-32mm標準ズームレンズキットと単焦点ライカレンズキットがありますが、標準ズームが無難でオススメ。

新品なら6万円強、中古なら4万円くらいです。(2019年12月現在)

最新型ではありませんが、描写性能は抜群で、テーブルフォトを撮るカメラとしては今現在コスパ最強です。 これよりも安いカメラがないわけではありませんが、あまりに安いものだと、それこそスマホと変わらない性能になってしまいます。 このクラスのカメラが、スマホとはっきり違いが分かるラインです。

サイズも大きすぎず、飲食店で取り出しても違和感のないレベル。 あまりに大きいカメラだと、カメラを取り出して撮影するだけで、周りからギョッとされることもありますから、小さめのサイズというのは大事な要素です。また、シャッター音も無音にできますから、音で周りの注意をひくこともありません。

料理以外にも万能で使えるので、ひとつ持っておくと、かなり重宝するはずです。

 

レンズ交換式ではなく、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)ならば、これが一番オススメ。
新品なら約5.8万円、中古なら2.5〜3万円くらいです。(2019年12月現在)

望遠レンズを使う予定のない人であれば、レンズ交換式よりもこちらがオススメです。
なぜならば、レンズ一体型は、交換式と比べて、同じ性能でもサイズがコンパクトになるからです。

最新型は LX100 m2という型番ですが、こちらはひとつ前の世代(初代)です。 描写性能は最新型と変わらないため、最初の1台としてならば十分な活躍をしてくれます。

このカメラは私が一番初めに本格的に使い始めたカメラでもあり、このカメラに「カメラとは何たるか」を教えてもらいました。写真を撮る楽しさが詰まった素晴らしいカメラです。

このカメラの最大のメリットは、コンパクトであること。
上のGX7 Mark2より更に2まわりくらい小さいです。描画面では、GX7の方が良いですが、このコンパクトさは、何者にも代えがたいメリットで、持ち運びはもちろんのこと、飲食店で撮影する際にかなり重要な「目立たずに撮る」ことをやりやすいカメラです。

シャッター音も無音にできますから、音で周りの注意をひくこともありません。

コンデジと言えば、ソニーのRX100シリーズが超人気なのですが、料理撮影に関しては断然こちらをオススメします。 携帯性はRX100が優位ですが、これまで述べてきたように、料理を撮るためのカメラと考えた場合、色表現、加工のしやすさ等、LX100のメリットの方が大きいです。

 


ということで、以上が、この記事で言いたいことになります。

一眼カメラを購入し、努力せずに綺麗な写真を撮れる環境をゲットして下さい。