去年買ったカメラ、オリンパスの「OM-D E-M1 MarkⅡ」。
初詣での撮影で手ぶれ補正の凄さを思い知ったわけですが。
僕が一番試したかったのは静止画よりも動画でして。
手持ちでどれだけの滑らかな動画が撮れるのか。
はたしてスライダー不要なのか。
やってみたかったのですよ。
実際やってみた
僕が今現在もっているカメラと、動画撮影対決をしてみました。
対処機種は以下のとおり。
対抗①:FUJIFILM X-T1(レンズ 内手ぶれ補正:効果5段分)
対抗②:Panasonic LUMIX LX100
対抗③:iPhone7
比較方法は、「右手にE-M1 MarkⅡ」「左手に対抗機種」を同時に持ちながら、歩いたり走ったりしてみました。
その結果がこちらの動画。
まずは御覧ください。
やってみた感想
やっぱり凄いですね、E-M1 MarkⅡ。 期待どおりというか、期待以上の手ぶれ補正効果を得ることができました。
驚いたのは、走ってもそれなりに撮影ができてしまったこと。 揺れないように少し意識さえすれば、撮影した動画を見ても酔ってしまうことはないように思えるので、十分許容範囲です。
更には、手持ちでスライド撮影しても、ほとんどブレずに撮影ができてしまいました。難点があるとすれば、横移動がちょっとぎこちなくはなってしまった点でしょうか。 常時一定の速度で滑らかに動くわけではなく、少しカクカクしたスライド動作になる箇所がありました。ここはテクニックで改善できる部分なのかどうなのか。 今回の印象では、ガクガクにブレたりはしないのですが、滑らかでありつつも勝手に自動で動いてしまうような感触がありました。このあたりは、もう少し検証が必要でしょうかね。
対 X-T1
ちょっとフェアではない比較でありますが、それを踏まえて。
X-T1に付けていたのは、静止画撮影では5段分のレンズ内手ぶれ補正がついたレンズです。 静止画撮影では抜群の効果を発揮してくれるのですが、動画とはまた別のようで、ちょっと歩いただけでも非常にブレます。
E-M1 MarkⅡの5軸手ぶれ補正と違い、レンズ内手ぶれ補正だと2軸くらいの補正しかないのかな? あらゆる方向からの手ぶれに対応する感じではないのでしょうね。
もともとX-T1は動画を撮るカメラではないので、この結果は当たり前と言えば当たり前なのですがね。今回はちょっと比較対象として犠牲になってもらいました。
ちなみに、X-T1 + XF50-140 F2.8は静止画に関しては本当に抜群の手ぶれ補正効果で、ビタッと決まった写真が撮れるという事だけは最後に申し添えておきます。
下の写真はこのセットで撮った写真ですが、色味とか素晴らしいでしょ?
対 LX100
こちらは高級コンデジです。 一応は弱めの手ぶれ補正機能が付いているカメラでもあります。
まったく付いていないカメラに比べると、多少の補正効果は感じますが、動画を撮るというシーンでは、正直なところほとんど違いは分かりませんでした。
撮るならば、やはり三脚などで固定が必要だと思います。
対 iPhone7
実は一番驚いたのが iPhone7。
動画を見れば分かりますが、普通に歩いたレベルならば E-M1 MarkⅡとほぼ同等レベルと言っていい手ぶれ補正効果です。今回から搭載された光学式手ぶれ補正は伊達じゃないですね。
この結果は、僕が思うに、本体の軽さによるものが大きいと思われます。軽いので手で持っていても安定した状態で持てるんですよ。本体がブレにくいから、結果的に補正効果が少し弱くても安定した撮影ができたのではないでしょうか。単純に手ぶれ補正効果のスペックだけなら、当然ながらE-M1 MarkⅡのほうが断然上のはずですからね。
今回は腰のあたりに手持ちで固定しての撮影でしたが、横にスライド撮影したり、上下左右に取り回したりした場合、どこまでの補正効果があるか気になるところです。時間がある時にでも再度比較してみるかもしれません。
なんにしても、
動画を撮るという用途であれば、下手なカメラを使うよりも iPhone7で撮影したほうがよっぽど安定した撮影ができてしまうということ分かりました。
あとがき
いやいやしかし、OM-D E-M1 MarkⅡ。
高いお金を払って買ったかいがあるカメラです。
動画を撮影しだすと、スライダーやら動画三脚やら欲しくなってくるのですが、お金がかかる上に、持ち歩くのも大変です。手持ちでそれなりに撮れるのが、僕にとっての理想形。それを実現してくれるカメラですね。ほんと素晴らしい。
綺麗な写真も撮れて、場合によっては動画に切り替えても良くて、更には動画から静止画の切り出しもできちゃうのですから堪りません。
やばいカメラっす。
不満点を挙げるとすれば、名前が長いってくらい。言いにくいよ、OM-D E-M1 MarkⅡ。名前なげーよ。
いちゃもんつけるとすれば、このくらいしかないって話っすよ。