ずっと噂レベルだったLX200でしたが、LX100Ⅱという形でとうとう発表されました。(発売日は、2018年10月18日(木)です。)
LX100と言えば、僕がカメラを趣味として興味を持つきっかけとなったカメラでして、なかなか感慨深い愛着があります。
カメラ難民としていろいろなメーカーを渡り歩いて来た僕が、最初に買ったこのカメラを未だに現役で使い続けているのですから、それだけ完成度の高いカメラということです。
そして今回、4年越しのマイナーアップデート。
200ではなく100Ⅱなので、内容的には順当な全体アップデートという印象。
機能比較をしながら、思うところを書いていきます。
外観&主要スペック
機能 | LX100Ⅱ | 初代LX100 |
---|---|---|
価格 | 約11万円 | 約5.3万円 ※1 |
撮像素子 | 4/3型 高感度MOSセンサー | 4/3型 高感度MOSセンサー |
有効画素数 | 1,700万画素 | 1,280万画素 |
質量 | 392g | 393g |
レンズ構成 | 8群11枚 | 8群11枚 |
焦点距離 | 24-75mm | 24-75mm |
絞り | F1.7-2.8 | F1.7-2.8 |
最短撮影距離 | 3cm | 3cm |
ISO感度 | 100-25600 | 100-25600 |
※1 楽天調べ 2018年8月24日現在
外観はほとんど変わらず、グリップ形状が少し変わった程度。
レンズもそのままの性能。まぁこれは、もともと神レンズなのですけれどね。
交換式のレンズでこんな性能のレンズありません。標準ズームでF1.7-2.8ですよ。しかも最短撮影距離が3cmですよ。
発売から4年経った現在でも、抜群の性能を誇ってるって凄い。
画素数が向上したのは、さすがに時代の流れですね。 1200万くらいでも綺麗な写真は撮れるのですが、他機種が2000万画素近くあるのもありますから、それを比べると見劣りしますものね。
有効画素が1,700万画素ですが、これはマルチアスペクトで、4:3、3:2、16:9などアスペクト比が変わっても同じ画角で撮れるようにしているから。総画素数は2,177万画素です。
背面側
機能 | LX100Ⅱ | 初代LX100 |
---|---|---|
モニター | 3型/124万ドット | 3型/92万ドット |
タッチ液晶 | ○ | ☓ |
ファインダー | 276万ドット | 276万ドット |
撮影枚数 | 約340枚 | 約350枚 |
カメラ内RAW現像 | ○ | ○ |
Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n | IEEE 802.11b/g/n |
Bluetooth | ○ | ☓ |
USB充電 | ○ | ☓ |
外観で分かる変化は、ボタンに好きな機能を割り当てられる箇所が増えたこと。
Fn1、Fn2とか書いてあるのが、割り当てられる目印。
個人的には、シャッターボタンのすぐ横にあるボタンに割り当てられるのが嬉しいかな。以前はFILTERボタンだったんですが、全然使わないんですよね.....。
モニター性能も変わらずですが、タッチ操作ができるようにはなったのが大きなところ。
便利だという人が多い機能ですが、僕はほとんど使わないです。4Kフォトでページめくりする時くらいかな。まぁ、ないよりあったほうが便利ですが。不要ならOFFにすればいいし。
最近では必須のBlurtoothも付きましたね。
スマホとの常時接続で写真転送ができるのは、今の時代では標準になりました。
動画性能
機能 | LX100Ⅱ | 初代LX100 |
---|---|---|
動画 | 4K30p(最大15分) FHD60p(最大30分) |
4K30p(最大15分) FHD60p(最大30分) |
手ぶれ補正(静止画) | POWER O.I.S | 光学式手ブレ補正 |
手ぶれ補正(動画) | ○ | ? |
4Kフォト | 4K連射,4K連射(S/S), 4Kプリ連射, 軌跡合成,比較明合成 |
4K連射(S/S) |
地味な違いは、奥行きが約1cm長くなっています。もともとレンズも含めて厚みがありましたが、それが更に少しだけ増えた状態。でもまぁ、このくらいなら許容範囲ではないでしょうか。
一番気になるのは、手ぶれ補正でしょうか。
スペック表だけではまったく分からないのですが、表現としては「POWER O.I.S」となってます。
正直、初代の手ぶれ補正はほとんどないようなものだったので、はっきりと「POWER O.I.S」と書いてあるなら、性能は向上してそうです。とはいえ、コンデジの手ブレ補正だから、ミラーレス一眼とは全然違うんでしょうね。
あえて「○段分の手ぶれ補正」とか書いてませんから、おまけみたいなものかもしれません。
それでも、動画の手ぶれ補正の記載が別途あったので、そこはちょっとだけ期待してます。
あとは4Kフォトがフル装備になりました。 4Kプリ連射(シャッターボタンを押した時の前後1秒を撮れる)が付いたのは、大きな違い。あると便利です、4Kフォトは。
欲を言えば、6Kフォトを積んでくれれば、かなりのアピールポイントだったんですけどね。マルチアスペクトとかやめて、4:3限定とかで。こっちのほうが喜ぶ人多いと思うけどなぁ。
LX100M2は買いか?
さて、今でも現役でLX100を使っている僕から見て、このカメラは買いなのか。
今まではスマホ中心だったけど、SNS用にちょっと綺麗な写真を撮りたい人は、このカメラはめちゃくちゃオススメです。 なぜかというと、僕自身がLX100でカメラを面白さを知ったからです。F値によるボケ味とか、シャッタースピードによる明るさの違いとか、カメラの基本は全部できるので、入門編にちょうどいいですし、ひととおり覚えた後でもサブカメラとしてずっと使っていけます。
また、最短撮影距離が3cmで、めちゃくちゃ寄れる上に、開放F1.7の明るいレンズなので、室内撮りで全然困ることはありません。
僕は普段のちょっとした写真はLX100で撮ることが多いのですが、背景が綺麗にボケるので、ちょっと撮ってあげた写真とかは喜ばれます。やっぱりスマホとは違いますよ、全然。
レンズの厚みが気になる人もいるかもしれません。
RX100のようにレンズが引っ込むほうが便利そうだと思うでしょうが、使っていると大して気になりませんので、ご心配なく。1型センサーとは違ったボケと高感度を、このサイズのカメラで得られますよ。
対して、LX100からの買い替えには、正直、ちょっと弱いかなぁ。
すべての機能がブラッシュアップされているのは間違いないのですが、決め手となる決定打がないというか。まだLX100でも頑張れるかな?と思ってしまうというか。
これが例えば、「焦点距離が20-70mmで広角側が増えた!」だったら買ってただろうなぁ。広角の4mmって結構違いますし、24mmだとスマホの画角に近いですが、20mmとなるとスマホじゃ撮れない画が撮れるので。 まぁ、ワイ端の画角は開放F値の画角にもなるので、標準的な24mmのほうが万人受けはするのでしょうが、そもそもこのカメラ自体、万人受けを狙うものじゃないと思うし。常識を覆して20mmスタートくらいにしてほしかったなぁ。
あとは、すでに書きましたが6Kフォトに対応してても買ったと思う。 前に記事にしましたが、6Kフォトってめちゃくちゃ便利なので、それがコンデジで使えたら最高だったのに。動画機能は弱いのだから、そのくらいは載せても良かったのでは?
とまぁ、こんな感じの感想になりました。
ただ!
たぶん僕はそのうち買うと思います。すぐじゃないですけど。
LX100はめちゃくちゃお気に入りのカメラなので、今使っている初代LX100がいよいよ不具合が出てきたら買い替えます。
今発売されているソニー、富士フイルム、キヤノンなどのコンデジと比べても、僕が一番欲しいと思うのはLX100M2ですから。
パナソニックのカメラは、値下がりが結構激しいので、半年後とかに価格がこなれてくるかもしれません。
それまでは、初代でやっていこう!
LX100がどれだけ良いカメラかは、前の記事で書いてます。