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【GH5S想定検証】手ブレ補正がなくてもジンバルに乗せれば問題ないのか?! GH5でやってみた。【Zhiyun Crane】

先日、パナソニックから動画撮影に特化したモンスターミラーレス一眼「DC-GH5S」の発売が決まりました。

マイクロフォーサーズでありながら、フルサイズ並の高感度耐性を持っており、ソニーの暗所番長 α7SⅡとも戦えるほどの性能を有しています。(但し、動画のみです。静止画はまた別の話かもしれません。)

デュアルネイティブISOという技術がセンサーサイズの差を凌駕してきたことで、一眼動画界隈ではこの機種の話題でもちきりでございます。

ですが、このGH5Sは「ボディ内手ぶれ補正」が非搭載となっています。これには多くのユーザーが悲鳴をあげ、購入を見送るツイートで溢れかえりました。パナソニックとしては、プロユーザーの意向をくんでの判断だったようですが、一般ユーザーにとっては悲報以外のなにものでもなく......。(一眼動画の趣味人口が少ないのが辛い。)

ですので、

その「手ぶれ補正」について、ボディ側に補正がなくても、ジンバルに乗せれば問題なく使えるのかを、自分なりに検証をしてみました。

 
DSCF2883

 

検証動画

www.youtube.com

 
動画を作りましたので、内容はそちらを見てそれぞれで判断して頂ければと思うのですが。

個人的な第一印象としては、

『全くないと困るが、レンズ側だけでもあれば、結構いけそう。』

と感じました。

 

補正がまったくないとキツイ

DSCF2918

ジンバルは、別名スタビライザーとも言って、カメラでの撮影時に手ぶれを抑えてくれる装置です。(上の写真のもの)

これにカメラをセットすると、動きが滑らかになったり、向きを固定しておくことができます。

でも、ジンバルといってもいろいろあって、抑えられる揺れの程度も違います。また、オプションの装置を付けることによって更に縦揺れを抑制できるものも存在します。 ですが、僕が持っているジンバル「Zhiyun Crane」は安くてお手軽な反面、設定を追い込むことなどはできないため、ちょっと激しめのアクションをとると揺れを拾ってしまいます。

動画でも、スタビ歩きでゆっくり歩くぶんにはそれほど違いはありませんでしたが、小走りしてしまうと、その時点で大きな差が出てきます。当然、ボディ内手ぶれ補正があったほうが格段に安定した映像になります。

画面の揺れって、動画においては結構重要でして、ちょっとでもカクカクした揺れがあると「途端に素人っぽい映像」になります。これは揺れに限らず、横へのスライド(パン)、縦へのスライド(チルト)、ズームなどなど、動きのあるアクション全てに言えることなのですが、動きがスムーズじゃないだけでホントに全然違うんです。

趣味でやっているとはいえ、やはり目指すところはCMやPVのような、見ていて「おぉ!」と思えるような映像ですから、素人くささはできるだけ排除したいものです。特に素人はプロと違って技術がないわけですから、そこを機械の力でカバーしてもらいたいのです。

 

レンズ内手ぶれ補正は有効

PC280862

とは言いつつ、手ぶれ補正というのは何も「ボディ内手ぶれ補正」だけではなく、「レンズ内手ぶれ補正」もあります。片側だけだと今流行りの「ボディとレンズによるシンクロ補正」はありませんが、今回の検証では、レンズ側だけでもそれなりの効きを示してくれました。

それもそのはず、今回使用したレンズは「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」(正式名称、長い.....。)というレンズで、このレンズ単体でも4段分の補正効果がありとのこと。ズームしたりすると画角によっては効きが弱くなるとは思いますが、それでもかなりの効果です。ボディとシンクロする「Dual I.S.2」だと合わせて5段分の効果ですから、実は1段分しか変わりません。たぶん。(Dual I.S.2は5軸補正なのに対して、レンズ単体だと2軸補正なので、その差もあるといえばあるのでしょうけれどもね。)

となると、レンズ側にそれなりに強力な手ぶれ補正が搭載されていれば、ボディ側になくても極端な差はないように想像します。なので、GH5Sにおいても、LEICA DG 12-60 F2.8-4.0あたりを使うぶんにはいけるかもしれない。

でも、単焦点レンズなど、レンズ側にも手ぶれ補正がないものだと一気にきつくなります。単焦点レンズには多くの場合、手ぶれ補正は搭載されていませんから、単焦点を多用したい場合は辛そうですね。

僕の場合、レンズ交換が面倒なので、今のところはズームレンズしか使っていません。そういう撮り方なら問題ないのかもしれません。でも、撮っているうちにボケ表現とか使いたくなって、単焦点が恋しくならないとも限りませんからねぇ。未来のことはなんともわかりませんが。

 

自分なりの結論

PC280875

冒頭で述べたとおり、おおよその感想は、

『全くないと困るが、レンズ側だけでもあれば、結構いけそう。』

ではあるのですが、そう思いつつも、いろいろ考えてみた自分なりの結論としては、

『ボディ内もあったほうが、断然安心感があるし、撮影のバリエーションが広がる。』

という考えに至りました。 単焦点レンズもそうですが、ちょっとした手持ち動画を撮る際にも、より強力な補正があったほうがよいですしね。

ただ、検証する前の「手ぶれ補正がないならダメじゃん。」という気持ちではなくなったのは大きな変化かな。 何事もやって確認してみるものです。

まぁ、GH5Sが買うお金があるかどうは、また別の話なのですがね.....。欲しいけど、買えないわ.........。

検証したけど、買えないわ........。