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【ダイエット】カロリーの収支で体重が増減するという前提が疑わしいという話。

こんばんは、ただいま絶賛ダイエット中の広野です。

ダイエットって、カロリーの収支を計算して、摂取カロリーよりも消費カロリーを大きくしていくじゃないですか。

糖質制限ダイエットが主流になった現在においても、なんだかんだカロリーの摂りすぎないように、それはそれで気にしながらやるじゃないですか。

でも、もし、

そのカロリーという考え方自体が正確性に欠けるものだとしたら?

体重の増減にカロリーは関係ないとしたら?

根本的に考え方を改めなければなりません。

 
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そもそもカロリーの考え方が怪しい?

この考え方に触れたのは、『炭水化物が人類を滅ぼす』(著者:夏井睦)という書籍でございます。

糖質制限を推奨している本なのですが、こんなことが書いてありました。

糖質制限をすると、ほとんどの人は面白いように体重が減り、お腹回りがスマートになっていく。しかも、カロリー制限もしていないのに、体重とウエストだけが現象していくのだ。
(中略)
しかし、なぜカロリーを制限しなくてよいのだろうか。
糖質制限をすると、どうしても以前より脂肪摂取量が増えてしまい、その結果として摂取カロリー数は増えているはずだ。「摂取カロリーが多いから太る」という栄養学の基本中の基本からすれば、糖質制限をしてもカロリー制限をしなければ太るはずだ。
それなのに、なぜ痩せるのだろうか。私が食べた脂肪分のカロリーはどこに行ったのだろうか。

糖質制限ダイエットでは、気にするのは糖質の量だけであって、カロリーは気にしないというのが基本です。

むしろ、栄養減としてもっとタンパク質を摂るべし、というくらいです。 カロリー的には多いとされるステーキ、チーズ、卵、マヨネーズ等はしっかり食べたほうがいい、と。

それでも痩せるのは何故?

カロリー関係ないんじゃない?ってことです。

 

カロリーの起源

カロリーという考え方は、どうやって生まれたのか。

本の中で説明がありました。

食物とカロリーの関係を考えるには、17世紀後半にまでさかのぼらないといけない。それ以前から科学者たちは、物が燃える前とあとで、空気の組成が変化していることに気付いていたが、17世紀後半には、人間の吸気と呼気の気体の変化は、燃焼前後の変化と同じではないかという仮説が提案された。
(中略)
その後、物理学で運動エネルギーや熱エネルギーや位置エネルギーなどの概念が確立し、エネルギーの総量は不変であるというエネルギー保存の法則(熱力学第一法則)が提唱される。
(中略)
これらの知識から、食べ物に含まれる栄養素が消化管でバラバラに分解・吸収され、細胞内でATPに変換され、それが体温という熱エネルギーや、筋肉の運動が生み出す運動エネルギーになり、あるいは、新たな器官を作るための材料になる、という仮説が提案されたわけである。

 
ざっくり言うと、「人間が吐く息(空気)の変化が、物が燃える時の空気の変化に似てるから、人間の体内で起っている事も、物を燃やす時と同じように考えよう。」って事です。

これってつまり、直接的には分からないから、似てるケースで間接的に考えようってことですよね?

まじで?

こんな曖昧な考え方がベースなの? カロリーって?

もちろん、「似ている理由」はもっと細かく、科学的に多方面から根拠があるのだろうけど、どちらにしても、基本的な考え方は「物が燃えた時の現象」です。あくまで「間接的」な考え方です。

 

カロリーの計算式

この本にはもう少し具体的に書いてありまして、

計算式は、
 
[ 食物の熱量 ] = [ 食物を空気中で燃やして発生した熱量 ] ー [ 同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量 ]
 
となり、これをさまざまな食物や各栄養素ごとに測定するわけだ。
具体的には、ボンブ熱量計(カロリーメーター)という機器のなかに、熱量を計りたい食品(もちろん乾燥させてある)と酸素を入れ、電熱線に電気を通して燃やし、容器内の温度の上昇を測定し、それを熱量に換算することで、カロリー数は測定できる(ちなみに、1カロリーとは水1グラムの温度を1℃上げるのに必要なエネルギーである)。

 
排泄物って、う◯ちですよね。

食べ物とう◯ちをそれぞれ燃やして、その時に発生する熱量の差分でカロリーが決まる、と。

マジですか。

そんな方法で計算してたんですか。

エネルギー保存の法則にのっとっているので、まぁ納得はできますが。

マジですか、こんな式だったんですか。

この式を見て、どうしても思ってしまうこと。

それは、

「ほんとにこれで合ってるの?」ってことです。

人間の体の中で起っている現象って、もっと複雑なんじゃないの?

というか、入力(食べ物)と出力(う◯ち)だけで考えてるけど、もっと細かな部分で出力要素ってないの? 汗とか、息とか、尿とか。

そのへんも考慮した計算をしているのかもしれないけど、なんだろうこのしっくりこない感じ。

うーむ。

 

結論はないけれど

P1100658

僕は科学者でもなければ、医者でもないので、なにが真実かは到底わかりませんが。

この本を読んで、「カロリー」という考え方自体が絶対的ではないものだと感じるようになりました。

もちろん、今後も目安として使っていく考え方には変わりはありませんが、今までのように「絶対的な真実」としての扱いとはちょっと変わった感じです。

前提がひっくり返るって凄いことだなぁ。

実際、糖質制限をして食事をしている事例を見聞きすると、普通の量を食べてるのに痩せる例はいくらであります。それらはカロリー理論では説明できなくなってます。

もしかすると、炭水化物ありきで実証された考え方なのだろうか。

糖質制限をすると、栄養源が糖質ではなくタンパク質と脂質になるので、システムが変わってしまうということなのだろうか。

うーむ。

なんの結論もありませんけれども。

軽くショックを受けたことだったので書いてみました。

ちなみに、該当書籍はKindle Unlimitedを利用していれば無料で読めますので、気になる方は読んでみると良いですよ。その他にも、なかなかおもしろい事が書いてあります。