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ズームレンズか単焦点レンズか。レンズ購入の優先順位はどうすればいいか?

レンズ交換式のカメラを買った場合、悩ましいのがレンズ選び。

一番最初はキットレンズを使うものの、使っているうちにもっといいレンズが欲しくなるものです。

明るい単焦点レンズか。

はたまた、使い勝手のいい大三元ズームレンズか。

どちらも買えれば一番いいのですが、そうもいかない場合、どっちがいいでしょう?

 
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迷うならズームレンズを買うべし

とりあえず、結論から言います。

どちらか迷っているのならば、大三元ズームレンズを買っておくのが一番失敗が少ないと思います。

ここで大事なのは、中途半端なズームレンズじゃなくて、F2.8やF4.0とおしの大三元(又は小三元)ズームレンズを選ぶことです。

その理由を説明していきますね。

1.迷うということの意味

どちらにすればいいのか、何故迷っているのでしょうか?

それは、使う用途が完全に決まっていないからではないでしょうか。

何を撮るのかはっきりしていない時ほど、悩みの幅が広くなります。逆に言うと、撮りたいものが明確であれば、あまり悩まないんです。 悩むにしても、もっと限定的で、例えば、単焦点レンズにするとこまでは決まっていて、あとは画角を80mmにするか、100mmにするか、とかね。ズームレンズであれば、F2.8にするか、F4.0にするか、とかね。

でも、ズームか単焦点かで悩んでいるということは、撮りたい被写体がちゃんと決まってないからだと思います。

だったら、汎用性が高いズームレンズのほうがいいに決まってます。

 

2.画質は単焦点のほうがいい?

単焦点レンズとズームレンズを比べた時、同じ価格帯で、同じ画角であれば、一般的には単焦点レンズのほうが描画が良いとされていますね。

でも、その差ってたぶん分かりませんよ。

まさに僕がそうなのですが、長い年月をかけて写真と向き合っていないと、本当に細かな差って分からないと思います。単に本や雑誌を見て、その評価を鵜呑みにして思い込むくらいなもので、自分で見ても分かりません。

そのくらいの差なんです。

逆に、その差が分かるくらいの人であれば、こんな記事を読む必要なんてありません。自分で判断ができるはずです。

 

3.ズームレンズで好きな画角を知るべし

単焦点レンズに手を出すタイミングは、自分がよく使う画角が分かってからでも遅くありません。

ズームレンズを長く使っていると、よく使う画角って決まってくるんですよ。ズームだからいろいろな画角で写せるにも関わらず、使うのはいつも同じ画角だったりします。

そうなると、あぁ自分はこの画角が好きなんだな、と分かってきます。

もしくは、逆のアプローチもあって、日によって画角を決めて1日写真を撮ってみるという手もあります。今日は35mmだけで撮るぞ!とかね。

1枚、2枚撮っただけじゃ何も分かりませんが、同じ画角で何枚も撮り続けると、その画角の感じがつかめてきます。もっと言うと、なんかしっくりこない場合も分かってきます。

僕の場合、(35mm換算で)25mm付近はかなりしっくりきます。スマホやコンデジでも撮り慣れている画角ですし。でも35mm付近だと変に狭くなるぶん入れたい部分が切れてしまったりして使いにくい。そして50mmになると逆に、見せたい部分だけを限定的に見せられるので重宝します。

そうなってくると、これを撮る時にはこの画角というのも自分の中である程度は決まってきて、方向性が決まってくると、使う頻度もおおよそ分かってきます。

使う頻度が多いならば、単焦点レンズを買う価値はあるのではないでしょうか。

 

4.高くても大三元レンズがいい

大三元レンズとは、F2.8とおしのズームレンズで、超広角、標準、望遠、の3種類のことを言います。

凄く良いレンズなのですが、良いだけに価格も高い。10万超えは当たり前で、20万円、30万円するものもザラにあります。

そんなレンズ買えないと思うのが一般的な考えなのでしょうが、中途半端なレンズを買うよりもずっといいです。

中途半端なものを買っても、結局は満足できないからです。妥協して、F3.5〜5.6のようなのを買っても、F値に不満が出てきます。

F値は、やっぱり2.8は欲しいのですよ。特に夜間の撮影では最低でも2.8。4.0でも足りませんもの。本気で撮ろうと思ったら当然ながら単焦点でF1.4とかあったほうがいいに決まってますが、F2.8あれば、ギリなんとかなります。少なくとも、夜のスナップ写真程度であれば。

ズームレンズを買う理由が「どんなシーンでも使える」って事ですから、夜の撮影に使いにくいというのは痛いんですよ。

夜はほとんど撮らないと決めている場合であれば、F4.0とおしの小三元レンズのほうがお財布には優しくて良いかとは思います。

 

5.レンズ交換がいらない

当たり前なんですが、ズームレンズは1つで様々な画角を撮れますから、レンズを交換する必要がありません。

これ、シンプルですけど大事なんです。

外で撮る場合、レンズ交換って凄く面倒です。屋内でちゃんとスペースがあるのであればそれほどでもないですが、外だと立ったままやらなければならないので、それだけで億劫。しかもなるべくゴミが入らないように気をつけながら。

これが一度ならいいですが、画角を変えたい時にその都度発生するわけです。

好きで単焦点レンズを使っている人であれば、これらも受け入れられるのでしょうが、そうじゃない人はストレスになると思います。

また、手間もそうですけど、時間もかかります。レンズ交換している間にシャッターチャンスを逃すことだってあります。

レンズ交換がいらないって、やっぱり使い勝手がいいんです。

 

ズームレンズの優先順位

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ズームレンズは、3つ揃えればおおよそのものは撮れると言われています。

35mm換算で言うと、16-35mm(超広角)、24-70mm(標準)、70-200mm(望遠)、あたり。

でもこれを3つ全て大三元で揃えようと思ったら、さすがにお金がやばい。

どれを買えばいいかってことです。

撮りたい画角が決まっていればそれを買えばいいのですが、そうじゃない場合はどうするか。

当然、標準ズームです。だって使用頻度が一番高いですもの。

たまにしか使わないものに高いお金をかける必要はありません。かけるなら、よく使うものにかけるべきです。

もっと言うならば、望遠域ってそれほど明るさを求めません。いや本気で撮ろうと思ったら当然求めるのですが、その本気の回数が少ないのが望遠域だと思います。最大で200mmの画角を明るく撮りたいシーンなんて限られてますよ。距離については、自分が近づいていけば標準ズームでも足りることが多いんです。物理的に近づけないシーンは諦める、と。

超広角については、これこそ本気の作品撮り用です。望遠と違って、自分で距離を調整すればいいってものではないので、そういう意味では超広角ならではの優位性を持っているのですが、使いこなすのが意外と難しいです。僕は今だに上手く使いこなせません。だから、まずは標準ズームのワイ端である24mmあたりで十分に練習してからでも遅くないのではないでしょうか。

なので、僕のオススメとしては、

望遠と超広角については安価なもので代用して、とりあえずは撮れない画角をなくするのが良いかと思います。予算が厳しければ、超広角は一旦捨てて、望遠だけ買ってもいいかもしれません。

そしてじっくりと使用頻度の多い画角を検証する、と。

 

オススメの標準ズームレンズ

といっても、各メーカーのF2.8とおし標準ズームレンズなんて、そういくつもあるわけではないので、オススメも何もありません。

自分が持っているカメラメーカーのものを買えばいいです。

でも!

もしまだカメラを持っておらず、どれにすればいいか悩んでいるのであれば、超絶オススメしたいメーカーがあります。

それが、オリンパスパナソニック

何故ならば、標準域に良いズームレンズがあるからです。

カメラを買う時って、どうしてもカメラ本体の機能を重視して買いがちですが、どんなレンズがあるかって重要です。せっかく買ったのに、手頃なレンズがなくて不満がでるということもあります。良いレンズがあっても、30万円もするレンズなんて買えないじゃないですか。

この2社が提供している、マイクロフォーサーズのカメラは、描画性能が十分な上に、そこそこ安くて、軽くて、小さいの特徴です。持ち運びが便利で、追加購入するにも財布の負担が少ないということです。

しかも、この2社はレンズ規格が共通のため、どちらにも付けることができます。オリンパスのボディにパナソニックのレンズを付けることができるわけです。

レンズの値段が手頃で、且つサイズも小さくて軽い。

趣味用途なら、断然オススメしたいメーカーです。

 

  • 大三元標準ズームとしては比較的安価。約8万円。
  • 大三元なのに軽量コンパクト。
  • PROレンズゆえの高画質。
  • 寄れる! 最短撮影距離20cm。最短撮影倍率0.3倍。(35mm換算なら0.6倍)

 
 

  • 約10万円。
  • 軽量コンパクト。但しF値は変動でF2.8-4.0。
  • 高画質。LEICAブランド。
  • 寄れる! 最短撮影距離20cm。最短撮影倍率0.3倍。(35mm換算なら0.6倍)

 
 

  • 約13.5万円。多少高めだが、標準域と望遠域をこれひとつでカバー。2本分と考えればむしろ安い。
  • F4.0とおしの小三元レンズ。
  • 高倍率ズームとしては軽量コンパクト。
  • 寄れる! ワイ端なら最短撮影距離15cm。最短撮影倍率0.3倍。(35mm換算なら0.6倍)
  • スナップと旅行用途であれば、これ1本あれば大抵は撮れる。
  • 高倍率ズーム最強レンズ。この画角でこのF値の実現はマイクロフォーサーズならでは強み。全てのカメラにおいて唯一無二の存在。

 

まとめ

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レンズ購入の優先順位

  • まずはズームレンズで超広角、標準、望遠の全てを揃える。
  • 標準ズームはケチらずに大三元レンズを買う。
  • 望遠、超広角は安価なもので。予算が厳しければ超広角は後回し。
  • 夜に撮らないと割り切るのであれば、小三元でもOK。
  • ズームレンズで自分の好きな画角を発見する。
  • ズームレンズを使って、いろんな画角を固定で1日撮ってみるのもあり。
  • よく使う画角が分かったら、その時に初めて単焦点レンズを検討する。

 
僕の場合を整理して書いてみました。

最後にもう少し僕のことを書くとすれば、僕が使うレンズは最後に紹介した「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」でほとんど足りてしまっています。最近は夜に撮らなくなりましたのでね。これは本当に凄いレンズで、このレンズを使うためにオリンパスへ移行してもいいくらいのレンズだと思ってます。だって、本当にこれだけ付けていれば何でも撮れますから。 たまに夜の撮影をした時には、単焦点レンズを使っています。

レンズって下手したらカメラ本体より高いので、初めて買う時には躊躇してしまうとは思うのですが、いろんな人の話を聞いていても、結局は大三元レンズに行き着く人が多いので、長い目で見れば一番コスパが良いと思います。

どうせそこへ行き着くなら、早く買ってたくさん使ったほうがいいと思いますよ。煽りぬきに本当にそう思います。

あ、あとですね。

レンズって中古でそれなりの値段で売れます。高くかった物は当然高く売れます。僕の経験だと、オークション等を利用すれば6〜8割くらいの値段で売れますから、買って失敗したと思ったら売ればいいんです。差分の値段分を楽しんだと思えばいいわけですよ。レンズってそれほど極端に値崩れしませんし。

以上です!

 

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