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一眼動画の苦悩。この装備で戦えると思っていても、戦場が変わると別の装備が必要になるのだね。

今年のはじめにPanasonic GH5Sを購入し、最近ようやく夜映像をぼちぼち撮り始めたのですが。

高感度性能は、MFTとは思えないほど素晴らしく、GH5との違いをようやく感じております。

でもしかし。

今までは夜の映像は諦めていたからこそ、見えなかった、知らなかった、考えなくて良かったことがいろいろありまして。

昼だと何の不満もなく使っていた機材がね。

夜だと、能力的に足りないんですよ。

 
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花火大会を撮って来た

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ことの発端は、こちら。

僕は前々から、夜景をバックにしながら花火大会を撮りたいと思っていまして、高感度に強いGH5Sを買ったことで、ようやくそれを撮って来ました。

周囲の音はしょうがないとして、花火自体は綺麗に撮れていると思いますし、不慣れな夜景映像にしては、よくやった感じがあります。

でも、思うわけです。

「GH5Sって、こんなもんじゃないだろ?」

僕の場合、普段、へたにプロやハイアマチュアの映像作品をたくさん見ているものだから、同じ機材でももっと綺麗に撮れるのが分かってるんです。

だから思います。

「もっと綺麗に撮りたい.......。」

写真ならば、三脚固定でシャッタースピードを落とせば対応できるのですが、動画はそれができないのが悩みどころ。

じゃあ、どうすればいいかを考えますよね。

 

思考 その1

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まず、花火大会の映像で一番気になったのが、夜景のノイズ。

あからさまなザラザラしたノイズではないものの、夜景って、もっとシャープにキリッとしていて、かつコントラストもあったほうが綺麗に見えます。夜景がソフトするんですよね。

ノイズの原因といえば、ISO感度ですよ。

今回は、花火を綺麗に撮るのはもちろん、夜景の光もしっかり撮りたかったですから、シャッタースピードを落としつつ、夜景が綺麗に見えるところまで徐々にISO感度を上げていったのですが、その結果、ISO12800となりました。

高感度に強いGH5Sですから、まぁ大丈夫だろうと思ってそこまで上げたのですが、いざ家に帰って大きな画面で見てみると、思っていた以上にノイジーで。見るに堪えないほどじゃないけど、綺麗とは言えません。

そこまでISO感度を上げざるえなかったのは、山の展望台からの撮影で、花火までの距離が結構あったため、望遠ズームを使うことになり、絞りがF4.0になったこと。昼間なら気にならないF値ですが、やはり夜だとちょっと暗いです。

広角側で撮った映像にしても、標準ズームの望遠側で撮っていたので、こちらもF4.0近辺。暗い。

このあたりの違いを確認するのに、近場の夜景を撮ってみました。

 

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違う。全然違う。

特に、F1.8とF4.0だと、約2段分ほど違いますが、明るさやノイズに明らかに差があります。素人目にも分かるくらいに。

僕が今持っているズームレンズだと、開放でもF2.8です。上のテスト映像を見ると、やはり最低でもあと1段分明るいF2.0くらいはほしい。欲を言えば、ISOを更に下げるために、F1.4とか欲しい。

「あぁ、単焦点レンズが欲しい!」

 

単焦点レンズ、高っけぇ......

僕は、単焦点レンズを1つしか持ってないんですよ。OLYMPUS M.Zuiko 17mm F1.8だけ。

さすがにこれだけじゃ、画角が足りないので、他の画角も探すのですが、高いよ......。

明るいレンズは高い。まぁ、分かっていたのですけれど。

超広角、中望遠、望遠の3画角で欲しいレンズを上げてみましょうかね。
 

我らがNOKTON。MFTにおける一眼動画界の最終兵器。
超広角でF0.95という、アホみたいな明るさ。MFTだからこそ実現するF値。
電子接点がないためAF不可な上に大きくて重い。更に防塵防滴も付いてない。いろいろマイナスはあるものの、それ以上の魅力があるため玄人には人気のレンズです。
お値段、約13万円。

 

パナソニックが誇るパナライカレンズ。
画角的にポートレート以外では使いにくいところはあるものの、ないと困るのもこの画角。
パナライカはコンパクトで軽量なので、MFTの良いところが詰まってます。
お値段、約12万円。
(コスパを考えれば、LUMIX G F1.7 もあるのが悩ましいところ。)

 
 

最近出たばかりの化物レンズ。
35mm換算で400mmで、F2.8の明るさな上、カリッカリのシャープな画が撮れると評判の逸品。
手ぶれ補正もアホみたくきくらしい。
お値段もアホみたく、約32万円。
まぁそれでも他マウントと比べると、このクラスのレンズとしては安いほうなのだが..........。

 
仮にこれらを全部買うとすれば、総額約57万円。

もうアホかと。

車買えるわ。

でも、欲しい。

 

まだある物欲

夜映像で欲しくなるのは、レンズだけじゃないんですよ。

更に欲しくなったのは「外部モニター」です。

GH5Sの液晶モニタは3.2インチ。これだと小さすぎて、微妙なフォーカスのズレだとか、暗部のノイズだとかが全然わかりません。現場で撮りながら、もっと大きな画面で確認するのに7インチくらいのモニターが欲しい。

このあたりは今まであまり興味がなかったので、詳しい情報はないのですが、評判がいいのは、ATOMOS社の外部モニターでしょうか。雑誌でもよく名前を聞きます。

少し調べたところによると、最近出たもので間違いないのはこのへん。

 
 

7インチの大画面。
且つ、記憶媒体も兼ねているようで、別売りのSSDを挿せば、4K60p 10bit をProRes記録できるのだとか。圧縮された形式のMP4よりも綺麗な映像だそうです。そのぶん、容量は6倍ほどになるらしいですが。
ProResなので、FinalCutProXで編集する際にも変換が必要なく、時短になります。
問題なのが、お値段ですが。
本体が約12万円。
実運用に必須となる周辺機器類が約4万円。(一度買えば、ATOMOSの他商品でも流用可能)
記録用のSSD 512GBが約4万円。(ProRes記録がmp4の6倍必要だとすれば、SDカードでは約85GB相当)
合わせて、約20万円。
死ぬ。

 

個人的な都合では、更に

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今年はパソコンの買い替えを考えていて、今年後半に発表されるであろう iMac 2018を買おうとしております。

当然ながら、結構な値段がします。

買うなら、CPUやメモリは良い物にしたので、安くても30万円以上。もしかしたら40万円オーバーかも。

しかも、

自前のハードディスクも空きがカツカツ状態で、ぼちぼち買い足しせねばならない状態。
上を見なければ、3TBで1万円くらいで買えますが、どうせ買うなら良い物をとか考えだしたらば、SSDで10万円コース。
もうやだ。

今年は、30万円もするGH5Sを購入して『よしこれでもうカメラ本体もレンズも、しばらく買わなくても戦えるな。』と思っていたところ。

別の戦場に足を踏み入れた瞬間、その目論見は無残にも崩れ去りました。

怖えーよ、映像世界。

更に言えば、ドローンも欲しいわけですよ。DJI Marvic Pro 2 がそろそろ出そうですから。一眼カメラと全然違う映像が撮れるので、幅が広がるじゃないですか。欲しい。

だから、金がいくらあっても足りないですよ。

もちろん、金は有限なので、今の装備でもっと設定などを追い込んで、編集ソフトでノイズ除去だとかシャープネスなども追い込んで、などなど、やれることはあるので、それはそれでやるつもりなのですが。

恐ろしい世界だぜ、映像は。